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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
覚醒
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は一斉に飛び立ち、全員同じ方向へと進んで行った。
「素晴らしい!!」
「さて、君はどうなるかな?鼠のアルゴ」
培養液に漬けられたそれへと話しかける。別に死んでしまってもいい。動かなくなってしまってもいい。
動けなかったら部下の玩具にすればいいし、死んでしまったら捨ててしまえばいい。
神の行為。命を握っているという優越感に、須郷は笑みを深める。
その時だった。メモリーのようなものがアルゴの体に突き刺さる。
アギト!
姿としては、映像で茅場を倒したものに似ている。須郷は怪人を名付けた。
「アギトグリード」
グオオオオッ、とアギトグリードが誕生の産声を上げる。その咆哮は泣いてるようにも笑っているようにも聞こえる、美しい声だった。
それもグリード達が進んで言った方向へと去っていった。終わったか。そう思って後ろを振り返った瞬間、音声が鳴り響く。
ショッカー!ゲルショッカー!デストロン! ショッカーオゥーズ!!
究極の悪が、この世に誕生した。ショッカーオーズは呟いた。
「ユ・・・・・・・k?・・・・I・・・・」
手を伸ばしたショッカーオーズは倒れ、須郷はさらに笑みを深めた。ああ、人形が増えた。と。
森
「全員起きろ!!」
目覚めたキリトの怒号が飛ぶ。全員がその気配に気づき、空を見上げた。
「っ、あれは!」
空を埋め尽くす黒い影。凄まじい数のそれは、一気に飛来する。
「ショッカーグリードにデストロングリード・・・」
その他の様々な組織のグリードがやって来る。
「こいつら・・・!!」
始は思わず毒づいた。怪人達は、集中的にベルトを狙っている。
カリス、真、ギルスは変身が完了したが、その他の全員は攻撃を避けなければいかず、さらにベルトも守らなければいかない。
キリトとリーファは、怪人たちを斬り付ける。しかし・・・
「なんで!?」
思わずリーファは叫んだ。倒したと思ったら、グリードと呼ばれたそれは、すぐに復活してしまう。
「コアメダルがあるからだ・・・色のついたメダルを狙って!」
色のついたメダルを狙うも、なかなか当たらない。
「全員下がれ!!」
洞窟からの怒号。その叫びは、怪人たちの動きを硬直させるレベルの覇気を持ったものだった。
「僕が・・・
殺
(
や
)
る!!」
ユキへと向けて、怪人の一体が動いた。ストレートで放たれた右拳を、ユキは右腕で下へといなす。
前のめりになったショッカーグリードの背中。そこへとユキは肘打ちを放つ。
バリン!!そんな音と共に、ショッカーグリードがメダルへと戻る。
ユキはグリード達を睨みつける。
「動くな」
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