第六章 正義の在り処編
第百九十九話 『大混戦』
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ランサーとランサーの戦いが幕を開けていた。
違う場所では、
「ッ!! スバルッ! ティアッ! ヴァイスさんッ! 5秒後に10時と2時、6時の方向からアサシンのナイフが来るッ!!」
『ッ!!』
リオンの未来予知により三人+ヴァイスは即座に四方へと向き、四方八方から投擲されてくるアサシンのナイフの迎撃に入った。
「リボルバー……キャノンッ!!」
「クロスファイヤー…シュートッ!!」
「竜……穿牙ッ!!」
「撃ちぬくぜ!」
スバルはリボルバーキャノンを放ってアサシンのナイフを弾き、ティアナはクロスファイヤを放って撃ち落とし、リオンは双剣を交差させて叩き落とし、ヴァイスはストームレイダーを構えて迫ってくるナイフを正確に撃ち落とす。
「リオンの予知能力、相変わらずスゴイよ!」
「ホント、アンタが教えてくれるおかげで対処出来るわ」
「二人のおかげだよ。二人が信じてくれるから、私はしっかりと予知を伝えられる!」
「話には聞いていたが、すげーな……投げられるまでこの俺でもナイフの軌道には気づけなかったぜ。サンキューな」
「はい! それじゃこのままティアのお兄さんのところに向かおう!」
「おう!」
「ええ!」
「任せとけ!」
三人は衰えないトリオの力で、おまけにヴァイスの助けもありアサシンのナイフの嵐が吹き荒れる中、ティーダのもとへと向かっていく。
そして、
「兄さん!」
「ッ! ティアナか!」
ティーダは待ち構えていたかのように四人の前に立つ。
「兄さん……あなたはここで逮捕します! 覚悟してください!!」
「ティアナ……そうか。だが僕はまだ負けられないんだ。ジグルド提督に恩を返すまでは………ッ!」
「おうおう! 前にも言ったがな!」
そこでヴァイスが声を上げる。
やはり妹を持っている身としてはティーダの行いは許せないところがあるのだろう。
「ジグルド提督に恩を返すとか言っているが、それはただの建前で本当は現実から逃げてるだけのセリフじゃねーのか?」
「そ、そんなことは……ッ!」
「なら、ティアナの目をしっかりと見やがれ! 今でもお前の事を助けようと必死にあがいている妹の姿をな!」
ヴァイスにそう言われてティーダはティアナの目を見ようとして、反射的に伏せてしまう。
それでヴァイスは「やっぱりな!」と言って、
「お前はティアナに負い目を感じてるんだろう? 自慢の兄になれなかったとかなんとかの理由をこしらえてよ!」
「僕は、僕は……ッ!」
「恩だとかそんなものは抜きにして兄妹で話し合わねーか? まだお前は生きている。やり直せるんだぞ!?」
「ヴァイスさん……」
ヴァイスのティーダに対する説
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