第六章 正義の在り処編
第百九十九話 『大混戦』
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お母さんと遠い土地で一緒に暮らす暁にもう戦いから身を引くことは知っているからな。だから最後の戦い、パァッ!と派手なものにしようぜ!」
「おう……最後の戦い、レジアスのためについやそう」
「頼みます!」
『お願いします』
はやてとカリムは二人にお礼を言うのであった。
しかし、仮出所に対して色々な手続きもあって現場には遅れて合流することになってしまい、レジアスの身を案じながらも遅れてやってきた時にはすでに戦闘は始まっていてジグルドがレジアスに刃を向けようと走っていたのを見てゼストは即座にレジアスのところにやってきて自慢の槍でジグルドのアスカロンを受け止めたのだ。
そして現在に至る。
◆◇―――――――――◇◆
「………というわけだ」
「ッ!」
すべてを話し終えてゼストは槍を構えた。
それに対してジグルドは苦い表情をする。
当然だ。
ゼストはジグルドにとって憧れの一人であったのだから。
その憧れの人物が目の前に現れて宿敵を守る。
これはどう見ても苦い表情を浮かべるには十分だ。
戦闘の腕に関しても敵うかどうか。
「八神が……儂は助けられてばかりだな。機動六課には」
「そうだな。だが俺が来たからにはお前は必ず守る……」
普段寡黙なゼストがここまで饒舌になるのには理由などいらない。
昔のように語らいあう。
それこそレジアスとゼストの仲だったのだ。
「さて、それではジグルド。貴様は俺が直々に相手をしてやろう」
「………あこがれの人が相手とはいえ負けませんよ」
そして構えるジグルド。
それでランとレン、ギンガは再度起き上がってレジアスの護衛につくのであった。
「旦那! いくぜ!」
「うむ」
『ユニゾン・イン!』
ゼストはアギトとユニゾンをして、
「いくぞ、ジグルド?」
「はい、ゼスト殿」
二人の戦いが始まった。
◆◇―――――――――◇◆
一方、残りのブリューナク隊と偽サーヴァント達と戦っている機動六課はというと、
「いくぜ! 槍使いの嬢ちゃんよ!」
そう言ってランサーは地面にルーン魔術を施していく。
四隅にARGZ、NUSZ、ANSZ、INGZを刻んだ決闘の陣。
そう、この陣は、
「もう三回くらい戦って何度も逃がしちまったからな。もう逃がさねーぜ……? 四枝の浅瀬! 背水の陣って奴だな!」
「………いいだろう。私と貴様の最後になるかもしれない戦い、存分にやりあうとするか」
ランサーの背水の陣である四枝の浅瀬を披露したというのにランサーは余裕な表情でグングニルを構えてお互いに疾駆する。
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