正義の抗争の中で
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とジョニー・ブラックだろう。
「わっ!くっ!とっ!」
三人に各々に斬りかかられ、回避に専念する。
だが疲れて要る事からそう長くは避けられない。
「はははは!俺が見出だした通り、ボーイにも殺人の才能があったようだ!」
「一緒にすんな!」
言い合いながらも避けることは止めずにいた。
「お前、殺す」
「ひゃはぁはぁ!」
左右の二人も変わらずに斬りかかる。
やはり仮想世界は厄介だ。
物は壊せないしプレイヤーは身体能力にブーストが掛かっているし。
この分なら直ぐにでも達人級を取れるくらいだ。
だが――
「年季が違う!」
俺は左にいた目が逝った男とを蹴って跳躍。
そのまま足を振り上げて踵落としを食らわせた。
「まだまだぁ!」
追撃でその男の胸ぐらをつかんで振り回し、PHOへとぶち当てた。
そして一旦攻撃が止み、お互いに距離を取る。
POHの後ろにはまだ残っている20人程のプレイヤーが駆けつけ、俺を警戒する。
「ケン!大丈夫か!」
俺の背後からは攻略組の面々が駆けつけ、その中からキリトが俺の前に飛び出す。
「もうそんな時間か…早いもんだ」
時間を見ればもう2時を回っていた。
俺は肩で息を整えながら、そう呟いた。
「情報より数が少ない…潜伏してるのか?」
ヒースクリフの側近に立つ男がそう言った。
それを聞いたPOHが高笑いをして言う。
「はははは!数が少ないのはそこのボーイの手柄さ。
ここにいないプレイヤーは皆、既に死んでいる」
俺を指差してそういったPOHは、笑顔だった。
「ケン君が…」
「ケン……」
ヒースクリフとキリトが俺を見る。
その眼には信じられないと言うように悲しそうな色をしていた。
「大体67人位か?殺られた奴等が低レベルだったとは言え、ボーイは正真正銘殺人鬼だぜ!」
「殺人鬼か……そう言うお前は何人殺してきた?」
俺は一歩前に出てPOHにそう尋ねた。
「さぁ?覚えてないねぇ…」
「俺は覚えてるぜ。
94人。名前は知らないが、ソイツらの顔、性格、戦闘方法…覚えられるだけ全部な」
この中には再転生前の数も含まれている。
「もういいだろう。
投降したまえ。君たちは黒鉄宮に収容する」
ヒースクリフは話を折り、そう言った。
その言葉と共にプレイヤー達は一斉に武器を取り出し構える。
「イッツ ショウタイム!」
笑う棺桶と攻略組は戦闘を開始した。
「ケンは暫く休んでろ」
そう言ってキリトも戦いに加わる。
俺は言われた通り、離れた場所へと移動して戦いを見届けることにした。
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