戦う意思
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も気がついていた。
「相討ちになってでもッ!」
バァンッ!!
炸裂する銃声、放たれた二つの弾丸は互いを掠めるようにして通過した。
アリアが放った弾丸は死銃の持つサイレントアサシンのスコープに着弾し、死銃が放った弾丸はアリアのハリスM87Rの銃身に被弾した。
「あーあ、やっぱ軽いと弱いのかな〜、借り物とはいえ勿体無かったな〜・・・」
アリアはハリスM87Rを名残惜しそうに捨てると、先程自分が撃った方向を眺めた。
「死銃、想像以上に厄介ね・・・。・・・しょうがない」
アリアはウインドウを開き、操作し始める。
「こりゃ、本気でいこうかな?」
そして、あるものを取り出した。
「頼むわよ雪羅、この作戦の切り札はアタシとか言っちゃってるけど、アンタもなんだからね」
アリアが狙撃したポイントは死銃のスコープを捉え、見事に破壊に成功した。
『よくやったぞ、アリア。後は任せろ!』
「見つけたぞッ!!」
死銃は破壊されたサイレントアサシンを捨てると長さ数十センチの物体を持ち出し、隠れていた岩影から姿を現した。
『なんだ、あれは?』
それを引き抜いた次の瞬間、死銃の姿がぶれて見えた。
「あれは、ッ!?」
シオンが気づいた頃には既にソレは彼の右肩に刺さっていた。
苦痛に顔を一瞬歪ませるも、引きつらせた苦笑を浮かべながら言った。
「オイオイ、マジか、よッ!」
肩に刺さったものを光剣で振り払うと死銃はバックステップでかわし距離をとった。
距離をとられて始めてシオンはソレがなんなのか理解した。
「刺剣、か・・・。驚いたな、まさかGGOにも金属剣があるなんてな」
死銃はしゅうしゅうと掠れた笑いを漏らしながら切れ切れの声で答えた。
「お前と、したことが、不勉強だったな、《白の剣士》。《ナイフ作成》スキルの、上位派生、《銃剣作成》スキルで、作れる。長さや、重さは、このへんが、限界だが」
「ほう、そいつは随分と耳寄りな情報だこと。今度試してみるよ」
「なら、そんなオモチャは、さぞかし、不本意、だろう」
死銃の言葉にシオンは光剣をクルクルと回しながら答えた。
「そんなことはないさ、これはこれで中々いいものだぜ?それに、“武器”であることにかわりはない、お前の首をぶっ飛ばすことくらいはお安いご用さ」
「ク、ク、ク。威勢が、いいな。できるのか、お前に」
「できるさ」
「!」
シオンはそう答えると光剣のスイッチを再びONする。
「来いよ。その頭、この俺が吹っ飛ばしてやる!」
「フン、やれるものなら、やって、みろ!!」
バネのように唐突な動きで死銃はシ
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