暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0846話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
数の弾丸で貫き、ジェットマグナムで要撃級の腕をへし折り、あるいは文字通りの意味で殴り殺していく。
 質と量の戦いはバジュラ戦役の終盤にミュートスで行われていたのだから、この光景を見ても特に何の驚きも無い。
 BETAは、確かにこの世界の住人にとっては脅威以外のなにものでもないのだろう。だが、それはあくまでも『この世界』の住人にとっては、だ。
 質を伴ったBETAの上位互換とも言えるバジュラと比べれば、寧ろ優しい相手だとすら言える。
 ……ただし、それはあくまでも大勢に関してだ。俺の目的でもある、アラビア半島に攻めてきた15万を超えるBETAを1匹残らず皆殺しにするという意味で考えると、その難易度は跳ね上がる。
 そっちに関しては、要塞級や重光線級、突撃級、要撃級のような大きさを持つBETAよりも、寧ろ闘士級、兵士級のような小型のBETAの方が厄介だろう。

「……まぁ、それでもあまり心配はしていないが、な!」

 ランツェ・カノーネ2門の砲門から連続して幾つものビームが放たれ、同時にヒュドラからの18門のビーム砲と腹部拡散ビーム砲も放たれ、豪雨の如く降り注ぐビームで次第次第にBETAの数は減っていく。
 また、俺の視線の先ではシロガネの放つミサイルが地上のBETAの群れへと落下し、その周辺に存在していたBETAを纏めて爆発の光に飲み込み、あるいはニヴルヘイムから重量子ビーム砲、G・インパクトキャノンがまさにハリネズミの如く放たれては、BETAの数を急速に削っていく。
 他にもシャドウミラー幹部の機体は獅子奮迅、一騎当千、万夫不当という言葉を体現するかの如く暴れ回っている。
 だが、当然というか手数の問題でもっともBETAを倒しているのはシャドウミラーの中でも最大数を誇るメギロートだろう。
 空中を飛び回りつつ普通のビームよりも効果範囲の広いサークル・レーザーを放って10匹以上のBETA――小型種含む――を纏めて仕留め、あるいはMSのシールドや装甲をも食い破る口で要撃級の前腕を容易く食いちぎり、角によって戦車級を下から掬い上げ、その四肢によりBETAの肉体を砕いていく。
 そんな光景が、それこそBETAを完全包囲するような形で進んでいくのだ。猫の子一匹逃げ出す事すら出来ない包囲網であり、既にBETAの命運はほぼ決まったと言っても間違いでは無かった。
 こうして上空から見ている限りでも、あらゆる場所でシャドウミラーの機体がBETAを駆逐していっている。
 BETAはその数でもって何とかシャドウミラーに対抗していたのだが、それも数が少なくなってくれば、当然加速度的にその抵抗は減っていく。
 特にメギロートはシャドウミラーがホワイトスターを本拠地と決めてから最初に作られた機種であり、シャドウミラーの技術が上がるにつれて改良に改良を重
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ