第1章 旧校舎のディアボロス〜停止教室のヴァンパイア
Life1 異世界にて
[1/8]
[1]次 最後 [2]次話
ここは駒王町。地球と言う星の日本と言う島国の関東と言う首都部の某県内にある町だ。
そして、その駒王町には私立の駒王学園がある。
そんな駒王学園にとある男子生徒がいた。
その学生は銀髪の褐色肌に眼鏡をかけた長身の男子生徒、藤村士郎(17歳)12月12日生まれの3年生だった。
彼の家は、とある会社の社長職を代々務める家で、所謂極道の世界の家柄だった。
その名も藤村組と言い、極道系統の関東圏内を支配しているのだ。
今の総組長は彼の実父である藤村切嗣で、その先代が祖父である藤村雷画だ。
奥さんはドイツの貴族の家柄にあるアインツベルン家の次女であったアイリスフィール・フォン・アインツベルンで、その子供に長女の藤村イリヤスフィール、通称イリヤ。長男である藤村士郎といった家族構成となっていて、この世界の“人間”の裏の世界の人間だった。
しかし、この世界は知的生命体は人間以外も存在するのだ。
それが、本来であれば例え“人間”の裏世界をよく知る者でも知り得ることが一生無い、悪魔だったり天使はたまた堕天使それ以外にもetc・・・と言った感じである。
だが藤村士郎は直接的な関わり合いが無いものの、唯人が本来は知り得ない“世界”を知っていた。
何故なら士郎は、魔術師だからだ。とは言っても、魔術気管とは主に3通りある。
一つが人間または、人間派生の魔術師だ。この両者は体内に擬似神経と言われる魔術回路がある。そこから魔力を生成して魔術を扱う訳だ。
しかし、これだけでは“人間、人間派生の魔術師”は魔術を行使できない。では何が必要かと言うと、車で言う機関の大本たるエンジンつまり魔術基盤だ。
この魔術基盤は古から“人間の世界”に刻まれている大魔術式のシステムだ。
上記の二つが初めて人間、人間派生は魔術の行使が可能となる。
此処で先の話に戻るが、藤村の家柄は魔術と何の拘わりは無かったものの、士郎とイリヤの母親の家であるアインツベルン家は魔術師の家柄でもあったが、この1世紀で完全に廃れてしまい過去の遺物と成り果てていた。
そもそも、今の“人間の世界”は魔術師なぞ隠れ住んでいる者も含めて5桁いや、4桁に達しているかも怪しい。
ではなぜそんな世界で廃れた一族の末裔の血を引く士郎が魔術師かと言うと、未だに自覚は無いようだが母親であるアイリスフィールは一族でただ一人の先祖返りだった。
故にその息子である士郎は魔術回路も持ち、更にはあまりにも膨大な魔力を保持している魔術師なのだった(正確にはイリヤにも魔術回路を保持しているが、母親同様知らない)。
そうであるならば何故、士郎だけが魔術師であるのかと言う理由は、士郎は前世で魔術師だったからだ。いや、一度も彼は死んでいないのだが前
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ