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英雄は誰がために立つ
第1章 旧校舎のディアボロス〜停止教室のヴァンパイア
Life1 異世界にて
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く私達全員対この人物とゲームをしても、圧倒されるでしょうね・・。で、グレイフィア。この人物は一体どこの誰なの?お兄様の新しい下僕とか?」

 後ろに控えるように立つグレイフィアに、質問を投げかけるリアス。

 「いえ、違います。それ以前にお恥ずかしい話ではありますが。(わたくし)もサーゼクス様の個人的な知り合いに、これほどの実力者が居たなどと知り得ていませんでしたので」
 「グレイフィア。貴女が知らなかったですって!?」

 グレイフィア・ルキグフスはサーゼクスの妻であると同時に、グレモリー公爵家の家令長だ。
 そんな彼女が知らないと言う事は、余程の人物だと言う事を窺い知る事が出来た。

 「『いずれ遠からぬうちに聞かせるつもりだが、今は話せない。』との事です。それと」
 「それと?」
 「これは、一番内密であるという事なので、決して信用に足る者以外に広めるなと厳命された事ですが、何でもかの人物は位に関係なく悪魔では無いそうです」
 「「「「「な!?」」」」」 「すぅ〜〜、すぅ〜〜」

 あまりの言葉に一同驚きを隠せずにいた。
 しかし・・。

 「グレイフィア様!それは大丈夫なんですの!?レーティングゲームには悪魔のみのはずですわ!それを、堕天使や天使を使うなどと。そんな事が知られれば「それについては大丈夫です」え?」

 朱乃さんが興奮するのも判る。けれど、グレイフィアさんは今大丈夫だって?

 「このレーティングゲームには、実は穴が有りまして。先代のある魔王が冗談である新設のルールが書き加えられまして、そのルールが人間の魔術師であるならばゲスト位置として加えてもいいと」

 その言葉で皆が耳を疑った。無論、俺もだ。だって・・。

 「それはつまり、最後に私に一瞥して去った人物は人間の魔術師だって事?」
 「・・・・・・」

 無言のグレイフィアさん。それはつまり、肯定と同じ意味だ。
 その反応にやはり黙る皆。――――此処は俺がなんとかしなきゃ!

 「で、でも、部長!俺達は取りあえず勝ったんですから、部長も結婚せずに済むんですよね!?」
 「後者はその通りだけど、前者は違うわよイッセー」
 「え?」
 「私たちは負けたのよ、確かに。少なくともあの魔術師が介入していなければ、私たちは確実に負けていたの。つまり、私たちはこの魔術師の勝利のお零れを貰えたに過ぎないのよ」

 部長が告げた言葉に、俺は――――いや俺達はぐうの音も出なかった。

 「悔しいですか?」
 「え?」

 グレイフィアさんが俺に、皆にそんな言葉を投げかけてきた。

 「それは・・・・それはそうですよ!だって――――」

 『結果を出せなければどれだけ努力しても、していないと言われても何も言え
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