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英雄は誰がために立つ
第1章 旧校舎のディアボロス〜停止教室のヴァンパイア
Life1 異世界にて
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身を切りつける謎の人物。
 遂には動けなくなっなライザーの首元に大鎌の切っ先を突き付ける。

 「ひぃ!」
 『ふむ、そろそろ降参してくれるかな?ライザー・フェニックス』
 「まて!待ってくれ!お、お前はサーゼクス様から呼ばれた者なのだろう!?そ、それでこの戦いが圧倒的すぎるとゲームにもなりはしないからと言う理由で!!?」
 『・・・・・・』

 必死の形相のライザーに、無言で答える謎の人物。

 「ならば、もう役目は当に済んでいるはずだ!そ、それにこのまま俺を殺すと言う事は今後の悪魔界に多大なる悪影響が『それが末期の言葉・・・か、ではな』ひぃいいい!!!?」

 首元に当てていた大鎌を一旦離し、振りかぶる様にライザーの首元を切りつける――――いや、寸止めした。
 何故なら当のライザーは半目の状態で涙を流し、口から泡を吹きながら気絶していたからだ。
 そしてそのままライザーは消える。

 『ライザー様は、脱落。よって、このレーティングゲームはリアス様の勝利となります』

 アナウンスが流れた後、今の戦闘を見ていたリアスも観客席から今の光景を見ていたグレモリー公爵やフェニックス侯爵も唖然としていた。只一人、サーゼクスだけは面白そうに見ていた。

 (士郎がそれなりに強いんじゃないかと言う理由からリーアたんの応援にと依頼したが、まさかこれほどまで強いとは予想以上だ。そして・・・・如何しよう?)

 外見は非常に楽しそうにしていたサーゼクスも、内心は困惑の渦に居た。
 士郎の実力は予想以上だった――――いや、予想以上過ぎた。このままではいずれ士郎の知り合いと言う事と立場上の責任として、情報開示を迫られるだろうからだ。

 一見微笑んでいるが、本当に如何しようかと只々頭を悩ませるサーゼクスだった。


 −Interlude−


 「んっ」

 一誠は上半身だけを起こす。

 「あっ!?起きたのね、イッセー!」

 枕元から、リアスが一誠に声を掛けてきた。

 「ぶ、部長!?ゲームは、勝負はどうなったんです!?」
 「慌てないで、イッセー。一から説明するから」

 そうしてリアスは一誠を落ち着かせて説明に入る。

 「―――――――――――と言う事なのよ」
 「・・・・・・」

 この説明を聞いていて、一誠は茫然としていた。いや、一誠だけじゃない。未だ気絶しているアーシアとグレイフィア以外が呆然としていたのだ。全てを見ていた上で説明をしているリアス自身すらも自分は今この時、白昼夢を見ているんじゃないかと疑心暗鬼に少しだけ陥っている位なのだ。
 直も信じられない者のために、記録映像も流していた。

 「凄いですよ、この人の動き。全てが洗練されている」
 「ええ、恐ら
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