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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
己が持つ武器の意味
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せられた。
「ゼノ、分かっているよね?」
「全くそうやって簡単に言うなぁ……レミー。俺を無理やり付き合わせて。」
軽くアイコンタクトを取るとメニュー欄を開いて準備を始める。戦闘で使うもの、ここを
打開する為に何が必要なのかを。
戦闘
(
たたかい
)
に使う道具を片手剣から慣れ親しんだ刀を取り寄せる。その刃が納められている鞘の感覚をしっかりと感じ取りながら。片手剣はあくまでもゲームに使う道具だ。私が戦うときは一人の剣士として、刀を振るわねば。武器に己の戦う意味を籠めて。この刀はゲームの
道具
(
アイテム
)
なのではなくて、共に戦ってくれる
相棒
(
パートナー
)
なのだと。
「お前ら……一体何を?」
そんな私とゼノの様子を見て不審に思ったのか、クラインさんが尋ねてくる。それに対して、私とゼノは随分と息を合わせたかのように言葉を表した。
「「ちょっと、ボスにケンカ売って全員助けてくる」」
それだけを口にすると、私たち二人は、ボスに向けて駆け出していた。
「貴方達はまず一旦引いて回復!体制を立て直せたら、まずはあいつの剣を盾持ちが抑える。他はそれのサポートと順次スイッチして!」
「レミー! まずは一旦下げて、その後二手に分ける! 俺が左でレミーが右。それでええな!?」
「了解!!」
軍の人たちも何だ何だと疑問に思ってはいるが、こちら側の決死的な要請と、自らも生き残りたい意志があるからか、私たちの指示に従ってくれる。今は逆三角形型の
防御態勢
(
ディフェンスシフト
)
を引いているが、こちらに盾持ちが少ないこともあり、なおかつこちらが疲弊しているのもあり、さすがに押されてくる。そんな中私たちとボスの間に入ってくる人影があった。
「そうやって勝手に行って、お前らだけに任せるわけにもいかないだろ? 行くぞ、アスナ、クライン!!」
「ええ!」
「おうよ!」
そこにいたのはキリトやアスナ、クラインさんやギルド〈風林火山〉の面々だ。歴戦の勇士たちは私たちに力を貸してくれる。こうして私たちと、ボスとの戦いが切って落とされた。
「誰か……誰かスイッチを!」
「よし、俺に任せろ!」
ボスからの一撃を受け
警戒域
(
イエローゾーン
)
に落ちていた軍の一員がこちらに伝わり、それに空いていたクラインさんが軍の人と
交代
(
スイッチ
)
する。クラインさんが割り込んでボスの攻撃を逸らすと、ボスに対しての攻撃部隊が左右から攻撃を行う。私も攻撃を行う為にボスの右側に回り込んだ。こうして私たちの連携と
態勢管理
(
シフトマネジメント
)
が上手く組み合うことで、ボスに対して有効にことを進められた。そして最後に………
「スターバースト……ストリィィィィム!!」
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