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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
己が持つ武器の意味
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良いわ。元々そうするつもりだったし、それで良いと思うわ。」
「だそうや、お偉いさん。先を行っていたプレイヤーにマップデータも貰えてよかったやないか。でも長らく前線引いていたんやから、あまり無茶はせぇほうがええですけどねぇ。」
「くっ……軍は精鋭かつ屈強な軍団だ! その力はこの場においても変わりはない!行くぞ!」
そう言ってコーバッツはマップデータの送信を受けると部下を連れて迷宮に入っていった。大丈夫なのだろうか?
「……これで良かったんか、レミー? 全く少し見ないに随分大きくなったなぁ。」
そう言って私の頭をポンポンしてくる。そしてくしゃくしゃと指を動かす。年の離れた兄弟でもあるまいし……
「そろそろやめて、ゼノ。軍の人たちも、恐らく初見でボスに挑んだりしないと思うけど……」
「まぁ、俺は何となく挑みそうな気がすんやけどなぁ……あのお偉いさん頭固そうだし。様子は見に行くけどアンタらはどないするん?」
ここに居たメンバーも、一応は彼らのことを心配したのか後を追うことにした。そうしてボスの区画に着いた時、そこには悲惨な現状しかなかったことを。
「軍の奴ら…二人いないで!」
ボス区画に到着して、ゼノが軍のメンバーを見てそう言った。確かに軍の人たちの二人が既にいない。転移結晶で脱出したのだろうか?そう私たちが考えている間に一人が斬馬刀の横腹で身体を薙ぎ払わ、HPを
危険域
(
レッドゾーン
)
に落としつつ床に激しく転がっていった。
「何をしている!早く転移アイテムを使え!!」
キリトがその倒れた軍の男に叫ぶが、男は絶望したような顔で返してきた。
「クソっ、だめだ……! 転移結晶が使えない!!」
「ウソやろ……」
離脱ができない今、姿が見えないということはすなわち……
「何を言うか……我々解放軍に『撤退』のニ文字は有り得ない!! 総員戦え!! 戦うんだ!!」
「おい、こいつは一体どうなっているんだ!!」
ひたすらに我武者羅とも言える戦いをするコーバッツたちと、後から追い付いたクラインたちに簡単にこの事態を伝える。
「な……何とかできないのかよ……」
「何とかできるで。ここであいつを倒せばそれで済む。そうじゃなければ軍の奴らを見捨てるか。その二択や。」
どうしたら良いのかを考えるクラインさんと冷静に状況を語るゼノ。そうこうしているうち体制を立て直したらしいコーバッツ達が一列に並んで突撃。そんな無茶が通るわけはなく、簡単に掬い上げ取られ、コーバッツのアバターが消え去るまでを目撃した。この世界では、HPが潰えれば、無情にもアバター(いのち)は散っていく。これがこの世界の
必然
(
さだめ
)
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