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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
己が持つ武器の意味
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う。この言葉に嘘はない。だが、これがSAO攻略組のソロプレイヤーなのかと言われたら、多少は驚かれるかも知れないが。
「レミーちゃんってSAOが初めてだったんだ……意外だな。もっとゲームとかやってると思ったよ。」
「ああ、それについては同感だ。普通のプレイヤーとかと違うやり方をしているのは何となくだけど分かったよ。」
キリトとアスナに驚かれながらも談笑は続いた。途中でアスナお手製のお昼を食べたり、ここにやってきたクラインさんという人たちの〈風林火山〉というグループと会って、キリトがクラインさんに小突かれていたりとか。割と楽しい出来事が起こっていた。そんな中、金属音と軍隊ばった足並みが、私たちの元へ聞こえてきた。こんな音を出して行動するのは、思いついても一つしか思いつかない。〈軍〉だ。
「諸君、私はアインクラッド解放軍所属のコーバッツ。階級は中佐だ。」
「私はレイミー。ソロでやっているわ。」
お互いに挨拶。いや、向こうはそうとは思っていないだろうが。
「君達はもうこの先のダンジョンも攻略しているのか?」
「ええ、ボス部屋の手前まではマッピングしてあるわ。」
多分ここまで聞いてくるからには、恐らく目的はアレだろう。
「うむ、ならはそのマップデータをわれわれ軍の為に提供したまえ。」
「お前今なんて言った? 後からのこのこと来て【マップデータを提供しろ】だと!? お前ら、ダンジョンのマッピングがどれほど苦労して大変なのかを分かって言ってるんだろうな!!」
クラインさんがコーバッツに向けて叫んだが、これはこちら全体の意見と言っても過言ではない。マッピングはそれこそ奥が深く、労力をかけるものだ。それを今さっき来たようなやつに易々と渡せるかと。ここにいる全員の言葉を代弁するものだ。
「我々は君らのような守らなくてはならない一般プレイヤーの解放の為に戦っている! 諸君達が軍に協力するのは当然の義務である!」
それに対して返すかのごとく、怒号のように声を発したコーバッツ。このまま行くと剣を抜いた一悶着までにヒートアップしそうだ。それに割り込むかのように飄々とした声が響く。
「まぁまぁその辺にしときぃな、軍のお偉いさんよ。このままかっかかっかとなっても良いことなんてなんもあらへんよ?」
「む……何者だ貴様ぁ!!」
そう言ってコーバッツの肩をポンポンと叩きつつ話す青年とそれに対して怒り出すコーバッツ。空気の読めない青年だと思うが、生憎、私の馴染みの友人だ。
「なぁ、レミー。マッピングのデータは街に戻ったら公開しようと思っていたんやろ? だったら渡してもかまへんか?」
「ゼノ、何でここに……まぁ、今は
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