暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
84話:出張任務の裏側
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らないことに関して何も思わない訳がない。なのはだって年末年始は必ず帰るように心掛けているのだから、一度ぐらいは帰って欲しいと思っている。


「じゃあ今度休みとかできたら、縛ってでも連れていくね」
『流石にそこまではしなくてもいいけど、連れて来てくれると嬉しいかな』
「わかった。士君にもそう伝えておくよ」


 そう思うからこそ、なのはは桃子にそう返して、通信を切った。
 勿論この時は、この約束が意外と早い段階で果たせるとは思ってはいなかった。
























 上司と部下



「ば、バカ狸ってなんや! 小娘扱いはされても狸なんて言われたことないで!」
「はははっ、それは悪かったな。そんじゃ俺は先に行くぜ〜」


 そう言って肩にタオルを引っかけ、手を振って去っていく士。その背中に怒りの感情を込めた目線を突き刺すはやて。
 その背中が見えなくなると、はやては溜息をついて視線を受付の人に向けた。

 ふと気づくと、顔を向けた先にいる受付の人が、何やらニヤニヤした顔をしていた。


「な、なんですか?」
「あ、いえ。ごめんなさい」


 受付の女性はそう言って顔を背けるが、やはり笑みは消えていなかった。
 怪訝そうに見つめるはやて。対してそれに気づいた女性は、「ちょっと聞きたいんですが…」と口を開いた。


「もしかして、彼氏さんですか?」
「ひぇ!?」

 ボンッと効果音が聞こえそうな程急激に顔を赤くしてしまうはやて。その様子を見た女性は、口元に手を当ててフフフと笑った。


「い、いや、違いますよ!? あれはその…私の部下でして…」
「あら、そうなんですか? そんなにお若いのに、もう部下を持てるんですか?」
「え? あ、いや…」
「それなら、いい部下をお持ちですね」
「あ、ありがとうございます…」


 女性の言葉に何故か冷や汗の止まらないはやてと、それを見てニヤニヤの止めない女性。なんか変な構図だ。


「と、取りあえずお金を…」
「あ、そうですね。それじゃあ大人15人と子供4人ですね―――」
























 お風呂で隠し事はなしで



「―――って事があったんよ」
「へ〜、そうなんだ〜」


 湯気が立ち込める中、腕を組みながらそう言うはやて。その周りには小学校時代からの幼馴染四人が、のんびりとした様子で湯に浸かっていた。


「でもよかったじゃない、そう見られたんだから」
「う〜ん…そう言われると悪い気はないけど……」


 すずかにそう言われ、頭を掻きながら照
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