YES!ウサギが呼びました!
第十二話 「ペルセウスの襲撃」
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
印されていたギフトが権限する。
光の粒子が収束して外殻を作り、突然爆ぜた様に長柄の武具が現れる。
「互いにランスを一打投擲する・・・・・・受け手は止められねば敗北。悪いが先手は譲ってもらうぞ」
「好きにしな」
そしてゲームが始まった。
「ふっ!!」
レティシアは呼吸を整え、翼を大きく広げる。全身をしならせた反動で打ち出すと、その衝撃で空気中に視認できるほど巨大な波紋が広がった。
「ハァァァァァア!!」
怒号とともに放たれた槍は瞬く間に摩擦で熱を帯び、一直線に十六夜に落下していき流星の如く大気を揺らして舞い落ちる槍の先端を前に、十六夜は牙を剥いて笑い、そして
「カッ・・・・・・しゃらくせえ!!」
殴りつけた
「「「「・・・・・・はぁ!?!?」」」」
素っ頓狂な声を上げる古城一家以外の一同を横目に古城達は殴り返したランスの軌道を見て焦り始めていた。
「あのままじゃ直撃します!!」
「眷獣じゃ間に合わない・・・・・・零菜!!」
「槍の黄金(ハスタ・アウルム)!!」
槍は十六夜の拳によって鉄塊と化し、散弾銃のように第三宇宙速度という馬鹿げた速度で、無数の凶器となってレティシアへと向けられたのだ。
「間に合え!!」
零菜は飛び上がり、レティシアの鼻先まで迫った鉄塊を『槍の黄金(ハスタ・アウルム)』で粉砕した。零菜はそのまま怪我を免れたレティシアを抱きとめ、着地する。
「はぁ〜何とか間に合ったよ〜」
「お二人とも御無事ですか!?」
着地した零菜に黒ウサギは駆け寄るとレティシアの落としたギフトカードを見つけ拾ってみて書かれている中身に、震える声でレティシアに向き直った。
「ギフトネーム・『純潔の吸血姫』・・・・・・やっぱり、ギフトネームが変わっている。鬼種は残っているものの、神格が残っていない」
「・・・・・・」
さっと目を背けるレティシア。
「ん〜話があるんなら屋敷に入らない?」
中庭から屋敷に戻ろうとする黒ウサギ達三人に異変が起きたのはその時だった。顔を上げると、同時に東方から褐色の光が三人に射し込み、レティシアはハッとして叫ぶ。
「あの光・・・・・・ゴーゴンの威光!?まずい、見つかった!」
焦燥の混じった声とともに、レティシアは光から庇うように二人の前に立ち塞がるが零菜がそれより早くレティシアを庇った。
「ゴーゴンの首を掲げた旗印・・・・・・!?だ、駄目です!避けてください零菜さん!!」
「零菜!!」
褐色の光を全身に受けた零菜は瞬く間に石像と化した。
「なっ!?」
驚愕する一同、その時、光の差し込んだ方角から、翼の生えた空駆ける靴を装着した騎士風の男達が百人以上の大群で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ