第六章 正義の在り処編
第百九十八話 『圧倒的な力。抗うのはさらに異形の力』
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員はなんとかナインライブズの矢の直線状から退避できた。
しかしアーチャーの狙いはシホ達ではなかった。
それはジグルドを通す道を作るためである。
ジグルドはアスカロンを構えて開いた道を一直線に駆け抜けていきついには機動六課包囲網を抜いた。そして後方へと下がっていたレジアスへと目をつける。
それに対してレジアスは「来るか……!」と呟く。
当然、ランやレン、ギンガが守ろうとするが、
「私の道を塞ぐことはできんぞ! どけぇ!!」
魔力が発光して体に青いオーラを纏うジグルドに対して、
「いかせません!」
レンがアウルヴァンディルをモード2、大型シールド形態にしてジグルドの道を塞ぐ。だが、
「そのような盾など、温い……ッ!」
突撃する勢いもつけてアスカロンを横薙ぎに振るう。
「うわぁっ!?」
「レンっ!?」
「レン君!?」
ジグルドの強烈な力によってレンは盾ごと横に吹き飛ばされてしまった。
そしてついにジグルドとレジアスの距離が後二メートルという距離にまで近づく。
お互いの視線が交差する。
ジグルドはその眼に「レジアス、その首もらった!」という意思をこめて。
レジアスはその眼に「すまん、ゼスト。先に逝く……」という思いをこめて目を閉じる。
そしてついにレジアスの首にアスカロンの刃が到達しようとした次の瞬間、
―――ガキンッ!
なにかで受け止められる音が響き渡る。
「「ッ!?」」
ジグルドと、そして目を閉じていたレジアスは目を見開き双方に驚愕の表情を形作る。
そこには一本の槍があった。
そう、その槍の持ち主は……、
「……レジアス。お前はこんなところで終わる男ではあるまい……?」
「ぜ、ゼスト……?」
そう、ジグルドの刃を受け止めたのはゼスト・グランガイツその人だったのだ。
ゼストはジグルドのアスカロンを思いっきり弾き、そして宣言する。
「我が友の命、このゼスト・グランガイツがお守りいたす!!」
ここにかつての友の共演が果たされたのであった。
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