第六章 正義の在り処編
第百九十八話 『圧倒的な力。抗うのはさらに異形の力』
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晴れる。
そしてそこにいたのは、
一人は青白い槍を持ち、黄金の鎧に兜を身に纏い青いマントを羽織っていて左目に眼帯をしている神話でのオーディンの戦闘衣装をした女性であった。その腰にまで伸びる銀色の髪に赤いルビーの瞳がうまく交わって強者を体現している姿であった。
これがランサー……オーディンのクラスカードの力を身に纏ったホムンクルスの姿なのだろう。
そして二人目は巨大な弓を持ち、聖杯戦争で登場したバーサーカーの姿にさらに胸を覆う布を纏っている鉛色の体の色をしたボブカットの銀髪赤目の女性であった。
これがアーチャー……ヘラクレスのクラスカードの力を身に纏ったホムンクルスの姿。
最後の一人は二メートルはあるであろう巨大な刀を持ち、髪型は平安時代によく使われた鬟であり銀色ながらもアンバランスではなくしっかりと整っている、そして豪華な古代の装束を着用している。
その姿から連想されるのは日本の英雄だろうというのは予想できる。
以前に雷の刃で機動六課の隊舎を切り裂いたことからおそらく正体は……、
それですぐさまにシホと士郎はその刀を解析する。もちろん他の二人が持っている槍に弓も。
それで弓の解析結果はもちろん本物。槍も本物であった。
そして刀の解析を終えて、
「まさかね……」
「シホちゃん。あの刀の持ち主の英霊はなにかわかったの……?」
なのはが聞いてくる。
それにシホは少し顔色を悪くしながらも、
「あの刀の真名は『布都御魂』……これから割り出せる英霊、いや、神霊は雷と剣の神である『タケミカヅチ』よ」
「えっ!?」
「それ、ホンマかシホちゃん!?」
なのはがその名を聞いて驚き、はやてが日本人ゆえに知っているメジャーな名前に驚きを隠せないでいる。
タケミカヅチ。
その神は火神である軻遇突智の首を切り落とした際に生まれたという伝説があり、あの『神武東征』で有名な神武天皇の危機の際に布都御魂を授けたことで有名な神であり、日本ではそれは深く信仰されている。
そんな神をクラスカードにしてしまうとは、ヴォルフ・イェーガーはかなりどうかしていると言っても過言ではない。
そして、聖杯戦争で三騎士と呼ばれるセイバー、アーチャー、ランサーに半神半人であるヘラクレスも入れると三人とも神霊クラスであることにもう驚きを通り抜けてよくやる……!という感想が出てくるというものだ。
「……ジグルド、と言ったか。お前の目的を晴らすがいい。道は我らが切り開く!」
そう言ってアーチャー(ヘラクレス)は弓を構えて、
「射殺す百頭!!」
宝具の真名解放を行い九つの矢が機動六課へと向かって放たれる。
「みんな! 散開! アサシンもいるから奇襲には気を付けて!」
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