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Fate/staynight/the/crossovermoment
新たな刃
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る。

「身体能力が底上げされようが、所詮人間。
英霊並の身体能力を持たねば、英霊の攻撃には対抗出来ない。
一部除いてだがね」

光の矢が俺の腕を掠る。
災厄だが掠っても爆発する仕組みらしい。
ヤバイと思った瞬間、光の矢は爆発に変わった。
瞬時に激痛が思考回路を停止させる。

「人間の限界を超えようが、英霊には適わんか」

飽きれた顔でアーチャーは俺を見る。
「LOST・ZERO」の治癒は傷を瞬時に癒すが、痛覚は残っている。
傷を癒す最中は激痛で動けない。
徐々に徐々に痛覚が消え、自由を得るが身体が動かない。

「傷が癒えても、心の傷は癒えん。
痛みに屈服したか?」

硬直した身体は命令を受付けない。
手に握ったアーチャーの二刀が手から離れないのが不思議で唯一の助けと言える。
弓を構えたアーチャーが目の前で攻撃体勢に入っている。
回避出来ない防御不能、腕を上げようと努力しても全然、上がらない腕は岩の様に重い。

「終わりだ」

弓から矢が放たれた。
防御不能、回避不能の状況で危機が訪れる。
魔術回路からの膨大な魔力供給、俺の全身に魔法陣が浮かび上がった。

「バイパス・オン!」

俺は、その現象が当たり前の様に感じた。
違和感を感じず、それが当たり前で普通と感じられた。
全身の血管に膨大な魔力が流れ込み、全身が蒼い光に包まれる。
以前の俺「神崎 斬叶」以上の魔力、想像力が獲得した。

「トレース・オン!!」

何故、俺は師匠の真似をしたのか判らない。
師匠に追い付きたいから?師匠を超えたいから?
自分でも、分らない。でも、自分でも驚く程に爽快な気分だ。

「な、なんだ!?」

アーチャーの驚いた声が聞こえる。
俺自身、結構驚いてる。
「影縛り」の効力で魔術回路の魔力供給を封じられた筈なのに魔術を扱い、投影が成功した。
昨夜の俺が何度も何度も投影魔術を繰り返しても発動しない発動しなかった投影魔術が成功したんだ。
自分が何を投影したのか分らない。でも、投影した武器が俺の想像通りなら、最強の自分を想像出来たなら迷わない。迷う必要なんてない!

「斬り刻め・・・・・我流、村雨!」

俺の手元の武器、投影魔術で投影された武器だが名前なんて知らない。
初めて見た初めて触れた筈だ。なのに違和感を感じさせない、自分の身体の一部と思わさせる。
放たれた矢を右手の我流で防ぎ、爆発を村雨で断ち斬った。

「な!?」

唖然、愕然、呆然とアーチャーは戦意を失っていた。
実力の差は埋まっていない。俺とアーチャーでは絶対的な力の差「壁」が存在する。
今、俺の手元の二刀が優れた性能を誇っても、使い手で未熟で傷だられは論外だ。
魔術回路「LOST・ZERO」の治癒
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