マブラヴ
0845話
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でも光線級はほぼ全てが撃破されているのが救いと言えば救いか。
後衛に関しては現在重光線級が急速に数を減らしており、まるでそんな重光線級を守るかのように要塞級が前方へと出てきている。
だが、幾ら60mを超える大きさを持つ要塞級でも自分と殆ど差がない大きさを持つ特機3機を相手にしては勝ち目が無く、ヴァルシオン改の放つクロスマッシャーに数匹纏めて貫通されていた。
更に凄いのはトリニティゲインだろう。自らに振るわれた要塞級の尖った足の一撃をシシオウブレードで受け止め……否、そのまま切断し、後ろに長く伸びている要塞級の胴体を五大剣で真っ二つに切断する。
勿論活躍しているのは特機だけではない。アシュセイヴァーのソードブレイカーがレーザーブレードを展開したまま重光線級のレーザー発射口でもある巨大な単眼のように見える場所へと向かって突撃し、次の瞬間にはあっさりとそこを貫き、次の敵へと向かっていく。
スレイの操るシャドウは、ビームガトリング砲で手当たり次第に重光線級を貫き、撃破していく。
当然、メギロートや量産型Wの操るシャドウもBETAへと襲いかかっては撃破している。唯一空を飛べないイルメヤが中衛の敵の集中攻撃を受けてはいるのだが、スパイダーネットを使って動きを止め、あるいは尾から放つビームガトリング砲により撃破している。
ともあれ、全体的に見ればある意味では予想通りにシャドウミラーが圧倒していると言ってもいい。だが、問題は戦況がこのまま推移するかどうかだ。
恐らく数が減ればBETAも撤退するだろう。いや、突撃級、光線級、重光線級の殆どを失ったのだから、今にも撤退してもおかしくはない。
そして、BETAは航空機対策として光線級、重光線級を産み出した実績がある。それを考えると、出来ればこの場で15万を超える全てのBETAを皆殺しにするのがベストだ。下手にここにいるBETAをハイヴに帰して、こっちのビームや重力波砲といった攻撃方法に対策されても困るし、何よりEフィールドやG・テリトリーのようなバリアを貫くような攻撃方法を持ったBETAに出てきて貰っても困る。
となると……
チラリ、と改めて戦場を見渡してからニヴルヘイムが転移すべき場所を決定する。
「マリュー、ニヴルヘイムはBETAの群れの最後尾、要塞級の後ろに転移するようにエザリアに連絡してくれ。そして転移終了後は即座にBETAを後ろから包囲するような形でメギロートとイルメヤ、シャドウを発進。殲滅しろと」
『いいの? 逃げ場が無いと知れば、恐らくBETAも本気でこっちに攻撃を仕掛けてくるわよ? それこそ、窮鼠猫を噛むって事に……』
そんなマリューの言葉に、首を横に振る。
確かに普通なら包囲殲滅されそうになればそうなるかもしれない。だが、恐らくこのBETAというの
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