気高い夢を見ることだ
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「腹から引きずり出された
何故だか尻尾2本だけ残されたけどな」
腹部を擦ってみせると顔色を変わった
「引きずり・・・まさか、暁か!?」
イタチや鬼鮫と接触して自分が狙われていることは知ってるんだな
でも、この世界の暁じゃないしな・・・
あぁ、イタチはオレの世界の記憶があるんだっけ・・・
「ま、そこら辺は事情があってな・・・イタチが絡んでる
一応里には九尾に酷似したモノが封印されていたと報告されてる
・・・自来也がしっかり報告していたら、だけど」
「そう・・・だったんだ・・・
・・・コンも、エロ仙人と会うまでは独りだったってばよ?」
聞きづらそうに、だけど、今聞いておかないといつ聞けるか分からない
そんな思いが顔にありありと書かれている
ナルトの様子に苦笑しながら、お汁粉を渡した
「オレが育ったのはある宗教施設、神殿で巫子と呼ばれていた
周囲は大人だけ、両親の顔も知らず、友達もいない、オレがすることは信徒と面会するだけ・・・
白も、オレのところの信徒だったんだ」
「白の、兄ちゃん・・・ん?」
お汁粉を口に含んで首を傾げた
「どうした?」
お汁粉、まだ温かったか?
「面会だけだったら、どうして白の兄ちゃんの葬儀、出来たんだってばよ?」
面会って・・・葬儀・・・・あれ?
面会だけなら葬儀に慣れていたらおかしい?
頭の奥で誰かの声を思い出した
???日の国、太陽神を奉る小国???
???太陽神のもと、御国のために働く月隠れの忍び里???
???貴方はそんな信徒たちの葬儀をする巫子なのです???
仮面をつけた誰か、与えられる月の色の和紙
三日月の型をした紙を、死体に持たせる
誰かが死体を燃やしていく
???本日の面会は、これで終わりですよ巫子さま???
誰だ、この声は誰だ
この記憶はなんだ、こんなの知らない、面会って、何なんだ
「コン!」
眼前にナルトの顔だけが映る
飛び込んできた金色がオレを現実に引き戻した
動悸が激しい、息が上手く出来ない
座り込んで頭を抱えた
まばらな情景が脳裏を擦り抜けてゆく
???巫子殿は、字がキレイですね???
あぁ、この声
手習いの墨の匂い
仮面から垣間見える、写輪眼
???苦ーいお薬もちゃんと飲めましたね、エライエライ???
この声、どうして忘れていたんだろう
最後まで傍にいてくれたじゃないか、暁と戦って死んで
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