マブラヴ
番外編030話 0844.5話
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揮所である司令部内。アフリカ連合軍、中東連合軍、国連軍の3つの勢力が入り交じっている司令部でも現在は半ば混乱に近い騒動が起きている。
前線からひっきりなしに来ている問い合わせに対応しきれていないのだ。
「だから、あの未知の勢力は以前から連絡が回っていたシャドウミラーのものです!」
「だが! それでもあんな……光線級のレーザーを無力化するような……」
国連軍の軍人の言葉に、中東連合軍の軍人が思わずといった様子で叫ぶ。
その勢力はあまりにも突然過ぎ、そして未知数の存在だった。
光線級の脅威がある中で平然と空を飛び、尚且つBETAをものともせずに駆逐していく。
甲虫型の機体の放つ円状のレーザーのような攻撃はBETAの中でも最高硬度を誇る要撃級の前腕ですら呆気なく破壊し、その牙や角の一撃は一片の情け容赦すら無くBETAを駆逐していく。
蜘蛛型の機体が尾から放つ光の弾丸は、一掃射するだけで複数のBETAを駆逐していく。
更に驚くべきは、人型の機体だ。一見すると重装甲で、どう見てもF-4より鈍重そうに見える。
だが、その実はこの戦場にいるどんな戦術機よりも機敏に動き、肩に背負っている砲身からは蜘蛛型の機体と同じように光の弾丸が放たれると無慈悲な鉄槌をBETAを下す。あるいは反対の肩に乗っている砲身からは黒い何かが放たれると数十匹、あるいは百匹近い数のBETAが潰れて消滅していく。
中には拳で要撃級の前腕ごと叩き潰すといったように、人に話してもとてもではないが信じて貰えないような光景もあった。
「嘘だろ……これは神の救いか……」
突然現れた未知の軍勢の行動に、思わずそう呟く軍人が続出する。
中には自らの神に対して真剣に感謝の言葉を述べている者も数人いるが、映像に映し出されている者達を率いるアクセル・アルマー、数々の世界で大魔王と呼ばれている人物がそれを聞けばどのように思うだろうか。
そして……
「ちょ、ちょっと! あっち、あれ!」
普段は常に冷静で、その美貌からアイスドールと呼ばれている中東連合のCPの1人が信じられないように叫ぶ。
その表情は驚愕に見開かれており、それを見た同僚達はそんなアイスドールと呼ばれている人物の様子に驚き、次にそのアイスドールが指さしている映像モニタを見て更に驚く。
「あ、あれ……戦術機、なの?」
「まさか。そんな……あんなに大きい戦術機なんて見た事……見て、あっちにも!」
視線の先にいるのは、2機の巨大な機体。そして空中に浮かんでいる戦艦の近くにも同じくらいの大きさの巨大な機体が1機。
その2機の巨大な機体が、腕から出すレーザーのようなもの、あるいは日本の戦術機が使うような刀や巨大な剣を用いて、当たるを幸いと光線級、重光線級を文字通りに薙
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