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【DQX】ゲーム内容全把握のニートが転生時に死なない為の心得。
心得〜サンタローズ編〜
1,あまり自分を貶めるのはやめましょう。
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さんが「これで勉強をしなさい」とかいう小さな親切大きなおせゲフッゲホウッ親切でくれた物だ。
そういえば荷物整理をしたとき無かったな、これ。
正直勉強とかする気さらさら無かったので何の興味も無かったが、さすがに父の大きなおせガハッゲホゲホウッ親切を蔑ろにするのもどうかと思えたので、使ってみることにする。

とはいえ、何を書いたものか。
そうだ、文才皆無絵心皆無の俺に、ノートなんてものは必要なかったのだ。
それかあれだ、「この世界攻略本」でも作るか。
……作る、か?

青紫のノートの表紙に羽ペンで「この世界攻略本」と書きかけ、青紫にインクの黒があまりにも目立たないため中断する。
何処かの国で父さんに買ってもらったカラフルなペンを取り出し、「この世界攻略本」と書きかけ、またもや中断。
「とっととやれよ」という声が聞こえた気がするが気のせいだ。または怪奇現象だ。こわい。
前世でよく読んでいた所謂ラノベを思い出し、どうせならそんな感じのタイトルの方が俺っぽくていいと思い、水色のペンで字を書く。

『ゲーム内容全把握の俺が転生時に死なない為の心得』

「……何書いてんだ、俺……」

思わず独り言が漏れたものの、ペンで書いてしまえばもう消せない。後悔先に立たず。俺ざまあ。
そして表紙をめくり、よくある灰色の線が引いてある紙を見てふと懐かしさに襲われる。
前世でも6歳くらいのとき、父さんがノートを買ってくれた記憶がある。「これで勉強しなさい」とかいう小さな親切(以下略)で。
前世父さんと今世父さんの行動がマッチしすぎて怖い俺氏。

まあそんなことは眠いので明日考えるとして。
羽ペンを持って紙にインクをつけたはいい物の、内容が思い浮かばずインクがジワジワ広がっていく。
知ってるだろ、俺に文才なんて無いんだ。ついでに絵心もな。チクショウ。

などと自分を自虐していたときに頭にふと浮かんだ一言をすらすらと書く。
これ最早攻略本じゃねえなとは思うが、そんなことより大事なのは俺の眠気だ。
さよなら今日。明日はどんな日になるだろうか。
どうせ洞窟探索なんだろうな。欝だが死にたくはない。
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