日常風景のパフォーマンス
第31話
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す!!あと、恨みはありまくりっすよ!!」
砂浜で鬼ごっこが始まる。仲の良い男女が砂浜でおいかけっこをしてるのに甘い空気にならないのはあの二人らしい。
「はぁ、イリナ、付いて来い。このままだとミッテルトが使い物にならなくなる」
「はいは〜い」
アーチャーが擬態の聖剣を産み出して、それをロープの様に使って城の壁を降りていく。紫藤さんもそれを真似して下まで降りていく。
「器用な事をするな、あいつら。まあ、オレらは普通に降りれば良いだろう。どうせ全員揃わねえと始まらないんだからな」
アザゼルさんがもっともな意見を言って普通に降りていく。僕達もそれに続いて降りると、床に白線が引かれていて、全員がその上を通る様に歩いていく。なるほど、ああやって案内してきたのか。
「え〜、それではレースを始める。各員準備は大丈夫か?」
「一番良い装備を頼むっす」
「お前は別チームだろうが。自分で準備しろ」
「うぃ〜っす」
お約束の様にミッテが茶々を入れて場を和ませる。分離出来る様になってからの基本パターンだ。
「さて、今度こそ大丈夫だな」
僕らのチームの一番手はゼノヴィアさんで他はアーチャー、アザゼルさん、ギャスパーだ。アザゼルさんはめんどくさそうにしているけど、普通にやるみたいだ。アーチャーは何か考え事をしている。一番気になるのはギャスパーだ。サンダルを履いたままでいる。何かあると確信する。
ゼノヴィアさんが戻ってくるまでに色々と対応しなければ勝利は難しいだろう。おそらくだけど、アーチャーも何かを仕掛けてくるはずだ。皮肉屋だけど負けず嫌いでもあるから。
「ようい、スタート!!」
合図と同時にアザゼルさんとアーチャーが肉体強化を施して駆ける。ゼノヴィアさんも一歩送れて飛び出す。そして一番最後尾はギャスパーだ。
「って、あんなのありなの!?」
最後尾を走っていたギャスパーは未だに走っている。だが、最後尾ではなく今は先頭だ。先頭を走っているのだ。
「ふはははは、結界のちょっとした応用だ。海水と反発する結界の魔法陣をサンダルの裏に仕込んでおいたのだ。そして」
戻ってきたギャスパーと代わり、今度はプロフェッサーが走り出す。そして収納のカードからサーフボードを取り出す。そのサーフボードは海水に触れると同時に勝手に滑り始める。プロフェッサーがその上に乗り、魔力を流し込む事でスピードが上がる。
「このオレ、プロフェッサーはスポーツの中で板に乗る物だけは得意中の得意なのだよ」
自分で得意と言うだけあって、波に攫われることなくブイまで到達して折り返し始めた瞬間、海面下からの爆発に飲み込まれて海の藻くずへと変化していった。たぶん、アーチャーが泳ぎながら無限の剣製
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