暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界で拳を振るう
確認と確信、そして誤解
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を持っていると自負している。
間違いなく尽力出来ると私は考えているよ」

そんなことは知っている。
俺がここに来たのはそんなことを確かめに来た訳じゃない。
アンタの招待を確信しに来たんだ。

「なら、俺と決闘(デュエル)しろよ。
攻略組で上位の実力を持つ俺に勝てば、速効で認めてやる」

「なっ!」

「…ほう」

後ろにいたディアベルは俺の言葉に驚きを示し、ヒースクリフは探るように見つめてくる。

「おいケン!何言ってんだよ!
今は戦力が必要な時期だろ!そんなことをしなくても…」

「弱い奴を戦力に加えたところで死ぬ奴を増やすだけだ。
ならば今此処で、戦力を見極めれば良い」

キリトが割って入ってきたのを俺は静める。
キリトが言うこともわかるし、俺のやることが表面からすれば意味のないことだと言うことも理解している。
だが内面では必要なことなのだ。
これから先の出来事において、どう立ち回るかが決まってくる重要なことが。

「…いいだろう。
私が勝てば、認めてくれるんだね?」

「ああ。全力で来いよ。(でなければこの八百長の試合に意味が無くなる)」

こうして俺とヒースクリフは外へと出て、広い場所で対峙した。
俺は右手を振り、メニューを開いて『決闘』のコマンドを選択する。
対象をヒースクリフに設定して丸ボタンを押した。

「ふむ、決着はどうするかね?」

「全損だよ…何言ってんだ」

その言葉に周りのギャラリーがざわめきだす。

この決闘システムには3つの決着モードが存在する。
初撃決着、半損決着、全損決着の3つだ。
初撃決着は一撃、詰まり最初に攻撃を当てた方の勝ちとなるルール。
半損決着はHPを半分削った方の勝ちとなるルール。
全損決着は相手を文字通りに殺すルールだ。
この場合、現実の死となることは明らかなので誰もやろうとはしない。

「しかしそれでは……」

「どちらかが死ぬことになる…か?」

俺はヒースクリフの言葉を継いで言ってやった。

「個人的には…さ。
もうクリアでも良いと思うわけだよ」

「何っ!?」

俺の言葉に目を見開いて驚くヒースクリフ。
俺の言葉の真意が伝わったようだ。

「この場での暴露はしない。
だが、報酬は貰っても良いと思うんだよ」

「…君は……」

「さぁ、どうする茅場(ヒースクリフ)
受けるか、逃げるか…」

「……良いだろう。
だが、私が勝った場合、恨むのはやめてくれたまえ?」

「はっ、上等だ」

俺は腰を落とし、構えをとる。
左足を前に半身になり、右手を引いて左手を腹辺りに下げる。

「………始めよう」

ヒースクリフは等身ほどの巨大な盾を取りだし、その柄から
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