マブラヴ
0844話
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いる為に向こうの攻撃手段はレーザーしか無いのだが、そのレーザーも未だに殆どがニーズヘッグやシロガネへと向かって放たれ続けており、Eフィールドによって無効化され、あるいはファントムによって逆に反射されて一薙ぎで複数の戦車級を仕留めていく。
レーザー攻撃を回避しながら一方的に地上へと密集しているBETAへと向かってエナジーウィングを広げ、刃状のエネルギーを無数に射出する。
まさにエネルギーの雨とも呼べる光景が降り注ぎ、要撃級の強固な腕すらも楽々と貫き、上空から見る限りでは50匹近いBETAを撃破――生身だから撃破という表現は正しくないのかもしれないが――する。
これまでも光線級のレーザーを反射していたので、バジュラと戦っていた時のように大量に撃墜数とPPを稼げただろう。そう思ってヒュドラから放たれる18門のビーム砲や、腹部拡散ビーム砲、あるいはランツェ・カノーネの連射をしながら、ステータスを表示し……そこに書いてある数値に、思わず目を見張る。
「っと!」
僅かな動揺に、Eフィールドで重光線級から放たれたレーザーを受け止め、体勢を整えてから改めてステータスを表示。
そこに表示されているのは、撃墜数1114、PPが25。……これは、以前俺がPPを使って以降全く変わっていない数値だ。
どうなっている? これだけBETAを殺しまくっているというのに、何故撃墜数もPPも上がらない?
『アクセル、聞こえてるアクセル!?』
不意に聞こえてきた声に、意識を引き戻される。
通信に映し出されているのはマリューの顔。どこか不思議そうに俺へと視線を向けている。
『ちょっと、どうしたの? 戦闘中にボケッとして』
「ああ、いや、何でも無い。ちょっと予想外の事があってな。……それよりも、どうした?」
『コーネリア達が光線級を6割、重光線級を3割撃破したわ』
「……よし。なら悪いがシロガネは一旦俺の盾になってくれ。まずは戦術機の損耗を少しでも押さえる為に、BETAの前衛の突撃級を纏めて消滅させる」
『……なるほどね。了解したわ』
今はとにかく悩んでいる時間は無い。まずはBETAをどうにかする必要がある。
そう判断した俺の言葉に、マリューが納得したように頷く。
それを確認し、最後の仕上げとばかりに再びエナジーウィングで刃状のエネルギーと腹部拡散ビーム砲を掃射した後でスラスターを使って急激にその場を移動。シロガネの背後へと向かう。
そちらでは俺の指示通りにメギロートが突撃級に対して攻撃していたらしく、突撃級の死体が邪魔で動きが鈍っている。その速力で死体を強引に寄せようとはしているものの、それでも動きは鈍らざるを得ない。
「マリュー、メギロートに退避指示を」
『了解』
その言葉と共にメギロートが飛び
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