マブラヴ
0844話
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い筈だ」
BETAは大きく3つの集団で成り立っている。突撃級のみで構成された前衛、要撃級、戦車級、光線級と小型種で構成されている、数が最も多い中衛、重光線級と要塞級で構成されている後衛。
幸いな事に、光線級と重光線級は中衛と後衛とは言っても普通は隣接している関係にある。それを思えば、コーネリア達なら特に問題は無いだろう。
『了解した。要塞級の方にはあまり手を出さぬが、構わないか?』
「ああ。最初は光線級と重光線級だけでいい」
『ちょっと待って。一応光線級と重光線級を5匹ずつ捕獲しておいてちょうだい。研究するにしてもサンプルが必要だわ』
俺とコーネリアの言葉にレモンがそう割り込んでくる。
一瞬迷う様子を見せたコーネリアだったが、すぐに頷く。
『分かった。確かにこやつ等については色々と調べた方が良さそうだからな。何故わざわざこんなに嫌悪感を抱かせるような外見をしているのかとか』
「まぁ、そっちはそっちでやってくれ。とにかく光線級と重光線級は戦術機にとっても厄介らしいからな。今はニーズヘッグとシロガネに攻撃が集中しているが、いつその標的が他の相手になるか分からない」
より正確には、シャドウミラーの機体が標的になるのならまだ何とでもなる。だが、戦術機の方へと狙いを定められれば、さすがに守り切る事は不可能だ。
チラリと周囲に視線を向ければ、幹部達の機体の放つビームや重力波砲がまさに鎧袖一触とでも言いたげにBETAの数を急速に減らしていっている。
戦力的には圧倒的にこっちが有利なのは間違いない。だが、それでもBETAはその数でこっちと互角に渡り合っている。
幾ら攻撃しても敵の数が減らないというのは、普通の兵士なら精神的に絶望を覚えるだろう。……だが、シャドウミラーの主戦力でもあるメギロートやイルメヤは無人機だし、量産型Wはそもそも人型の機械の如き存在だ。
そして何より、シャドウミラーの幹部達にとってはこの程度絶望でも何でも無い。
敵が15万を超える? それがどうした。こっちは幾つもの世界を滅ぼしてきたダークブレイン、シュウ・シラカワの操るネオ・グランゾンと戦い、生き抜いてきたのだ。
更にはマクロス世界で戦ったバジュラに至っては、プロトカルチャーに神とまで崇められた存在であり、無数の数で襲ってくるその攻撃は質も兼ね備えておりBETAの上位互換と言ってもいい存在なのだから。
それ故に、コーネリアは俺の言葉に一切の怯みも無く頷く。
『任された。シャドウミラー各機、私に続け! 光線級と重光線級を纏めて片付ける!』
『了解!』
コーネリアの言葉に幹部達が頷き、敵陣の奥へと突っ込んでいく。それに続くのはエキドナのヴァイサーガとオウカのヒュッケバインMk-U以外の全機。
全機が空を飛んで
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