マブラヴ
0844話
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交わした後で俺の姿は影のゲートへと飲み込まれる。
……そのまま口紅を拭ってから格納庫へと姿を現し、ニーズヘッグへと乗り込んで機体を起動させていく。
『シャドウミラー各機へ。これからシロガネとその周囲にいる機体はニーズヘッグのシステムXNを使いアラビア半島に転移します。転移終了後は、すぐにBETAと遭遇すると思われるので、各機戦闘準備を整えておくように。それと向こうに連れて行くシロガネの戦力はそれ程多くないけど、すぐにニヴルヘイムがメギロートやイルメヤ、シャドウを満載して応援に駆けつけるので、まずは敵の動きを遅滞させるのを優先してちょうだい』
こっちがBETAの動きを止めれば現地の戦力が敵を仕留めていく事も出来るだろうしな。主戦力が戦術機である以上、向こうの消耗はなるべく小さくしたいというのもある。
『アクセル』
マリューからの通信に頷き、ニーズヘッグのシステムXNを起動させていく。
「システムXN、起動。転移座標確認。転移フィールド生成開始」
光の繭が産み出され、シロガネに……より正確にはシロガネに乗っているニーズヘッグを中心にして広がっていく。シロガネだけではなく、その周辺にいる格納庫に入りきらなかった機体も同様に。……そして。
「転移フィールド生成完了。……転移!」
その言葉が響き渡った瞬間、転移が既に完了してシロガネの周囲にある光景は一変していた。
『転移の完了を確認。全機出撃!』
マリューの通信が響き渡り、同時にまずはニーズヘッグがカタパルトデッキから射出されていく。
外へと出た俺の視線に入ってきたのは、雲一つない青空。そして……
「ふんっ、無駄な事を」
ニーズヘッグが戦場に姿を現した瞬間、レーザーが無数に照射されてくるのをフレキシブルスラスターでもあるヒュドラを使って回避。地上へと視線を向けると、そこに広がっているのは無数のBETA、BETA、BETA。
アラビア半島に転移したのはいいものの、どうやらこちらの予想以上に戦線は押されていたらしく、本来であれば国連の戦術機部隊のすぐ近くに転移する筈がBETAの群れのど真ん中にシロガネの姿はあった。
地上では早速とばかりに、空を飛べなかった為に地上へと転移してきたイルメヤと要撃級、戦車級が戦闘を繰り広げている。
とは言ってもその戦闘は一方的なもので、既に蹂躙と言ってもおかしくは無い。
イルメヤの尾からビームガトリング砲が放たれると戦車級のBETAはまさに鎧袖一触といった感じでその醜い身体を砕かれて爆散。BETAの中では突撃級の装甲殻と同様の硬度の前腕を持つ要撃級もまた、その自慢の前腕はビームガトリング砲のビームを防ぐ事すらも出来ずに貫通されては戦車級と同様に身体を爆散させている。
更にBETAの
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