第六章 正義の在り処編
第百九十七話 『口上戦』
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そうとしていた。
だがその時、
―――ザンッ!
「はへ………?」
モリアのボタンを持っている手が落ちた。
モリアは何が起きたのかわからずに目を点にする。
そこに気配遮断を行っていた志貴の姿が顕わになる。
気配を現すと同時にモリアの腕を切り落としたのだろう。
地面に落ちた腕はバチバチと火花を上げている。
「くっ!?」
「やはり機械の腕だったか………しかしこれで各地のキリングドールはただの鉄クズになったな」
ボタンを拾い上げた志貴がモリアを睨みながら言う。
「く、くそう! て、撤退だ!!」
そうモリアは叫んで無意味な弾幕をまき散らしてその場から転移して消え去った。
「ふぅ、逃がしたか………」
それでシュンッ!と志貴は一瞬にしてはやての隣へと移動する。
「ナイスや、志貴」
「なんだろうな……? 命令とはいえ俺は前にもこんなことをしたことがあるだけになんかやる気だせないな」
「まぁまぁ。………それじゃジグルド提督。おとなしく三提督を解放してください」
「そう簡単にはできない相談だ。まだ、キリングドールは五百体以上はこちらにいるのだぞ? ブリューナク隊、構え! 私達の底力を見せてやるぞ!!」
『おーーーー!!』
それでキリングドールは全機起動してブリューナク隊の面々も向かってきた。
ここにこのクーデターの最後の戦いが幕を開けた。
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