第六章 正義の在り処編
第百九十七話 『口上戦』
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かという表情になる。
この限られた戦力の中で確かにリオンの力はありがたいものだ。
しかし、やはりというべきか部隊長としてはなかなか賛成できない。
連携という意味でも即席で参加するリオンはみんなとは連携を取りにくいからもしかしたらお荷物になる可能性も否めない。
チームプレーは大事だ。
今までともに訓練を重ねてきた仲間だからこそ時には何倍もの力を発揮することも稀ではない。
だからこそはやてはリオンに「参加は無理や」と言おうとした時だった。
「八神部隊長! お願いです! リオンの参加を許してください!」
「あたしからもお願いします。リオンの面倒はあたしとスバルが見ますから!」
「でも、本当に大丈夫なんやろうな………?」
はやては二人の気持ちを察して、でもと決定を出すのに悩む。
「大丈夫です! リオンは訓練生時代に何度も一緒にトリオを組んできた仲です。だから今回もきっとうまくいかせます!」
「スバル。ティアナ。その言葉に二言はねーな?」
ヴィータが睨みを効かせながらスバルとティアナの二人にそう問いかける。
それは暗にもし足手まといなら容赦しねーぞということである。
それに二人は無言で大丈夫という意味で頷く。
「はぁー………だとさ、はやて。なんならあたしもスターズ分隊の副隊長としてこの三人のお守りをするぜ? そんならいいか?」
「ヴィータ………うん、なら任せてええか?」
「おう! 任せとけ!」
はやてにようやくリオン参加のお許しを受けてスバル達は喜んだ。
だがそこではやてが「ただし!」と声をあげて、
「勝手な行動はダメな。私欲だけで動いて隊に迷惑だけはかけないように。ええな?」
「わ、わかりました!」
それでリオンの参加も決まったことで。
「さて、それじゃ改めて機動六課、出撃や!」
『了解!』
一同はそれぞれ動き出した。
◆◇―――――――――◇◆
ジグルドは今ある残存魔導師とモリアの製造した各地に配置してある以外のキリングドール残りすべてを従えて三提督を後ろ手に縄で縛りながらも機動六課とレジアスが来るのを今か今かと待っていた。
そんな時にミゼットがジグルドに向けて話しかける。
「ジグルド坊………」
「はい。なんでしょうか、ミゼット提督?」
「もしや、このクーデターはジョン坊のために起こしたのですか………?」
「………、なにを言うかと思えば。私は私の意思でこのクーデターを起こしたのです。そこに嘘偽りはありません」
「そうですか………。ならもう一つ聞きます。………ジグルド坊、あんた、もしかして死ぬ気なの?」
「さて、どうでしょうね………?」
ジグルドは「ふっ………」と笑い誤魔化す。
それはこれから来る機動六課が握っているという
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