一つ目の急展開
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げた方がいいと思ってな」
『マ、妥当な意見だわなソリャ』
呆れはて放置しているように見えてその実、ちゃんとこれからの事を考えていたらしい。
ツインテイルズも可能性が低いだけで勝てない訳では無いので、事情を放して協力を取り付けるのは必須かもしれないだろう。
向こうにも向こうのこだわりが存在する為、流石にエレメリアン狩りを自分のみに任せろという発言をおめおめ聞いてくれる筈も無かろうが、せめて最低限伝えるべき事は伝えておいた方がよいだろう。
兎も角一度倒したし、すぐには登場する事も無いだろうと気を落ち着かせ、瀧馬は菓子の包装を解きもう一つのポテトチップスへ手を付け始めた。
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「なに!? 部下二人が行方知れずだと!? それはまことか!」
「はっ! 只今基地の内部から現在進行中の世界も調べさせておりますが……数日前から行方知れずとなっております」
部下の口からもたらされた唐突な凶報に、驚愕で目を見開くリヴァイアギルディ。
それもその筈、自分の部下が何の脈絡も無く突如として行方をくらませたのだから。幾ら普段は平然としていると言っても、内心では気持ちを押し殺している部下思いな彼の事、なおさらだろう。
部下が下がってから、リヴァイアギルディは顎に手を当て顔をしかめる。
(今回いなくなったシャークギルディとハンマーヘッドギルディは、バッファローギルディを除けば我が部下の中でも特に巨乳属性に対する情熱は強い……離反したとも思えないが……)
何よりテイルブルーやグラトニーの強さの所為で分かり辛いが、リヴァイアギルディの部隊は決して弱い物ばかり揃っている訳ではない。
クラーケギルディに負けないようにと部下も育成してきたのだから、連絡も無くいなくなるような……まるで “何者かに不意を打たれたような” いなくなり方はしない筈だと、彼自身も表に出さずとも信じている。
と、視界の端に何か移り、そこへと顔を向けた刹那……何かが転がってきた。
「む? 何が……なにぃ……っ!?」
二つ存在するそれをみてリヴァイアギルディは思わず声を上げてしまう。
なぜならそのうち片方は―――
-――先程出ていった筈の自分の部下の『頭』だったのだから。
ならもう片方はと目を向けてみると、それは狼の様な風貌を持ち合わせており、それが実力はあれども下着属性という理解されにくい属性から同胞にも敬遠されてきた、最近怪しい動きも見せており一旦姿を消したという戦士 “フェンリ
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