第一章
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に振り回されて」
「そうなんですか」
「大変だったけれど。執事になってから余計に」
「そういえばどうして島本さんがお嬢様の執事になったか知ってます?」
「さあ」
佳澄の言葉に首を傾げる。
「それは知らないけれど。そういえばお嬢様には今まで執事なんていなかったし」
「お兄様方やお姉様方に執事がつけられたのは大学を出てからですよね」
「うん、そうだったね」
実は紗智子は四条家では末っ子だ。上に兄が四人、姉が二人いる。一番上の兄とはかなり離れている。
「けれどお嬢様はまだ高校生。どうして」
「お嬢様が旦那様と奥様に特別に御願いしたんですよ」
「えっ!?」
正人はそれを聞いて思わず声をあげて同時に今食べているアイスクリームにスプーンを突き立てたまま動きを止めてしまった。
「そうだったの」
「御存知なかったんですか」
「初耳だよ、そんなの」
彼は驚いた声でまた言葉を返した。
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