6部分:第六章
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かったね」
「まあね」
暢雄は疲れ切った顔で涼花に応えた。
「はじめてのデート。どうだった?」
「孝も喜んでくれたし」
「喜んで、ね」
暢雄は涼花の話を受けてその赤ちゃんを覗き込んだ。それと共に今日のことを思い出すのだった。
まずおしめを取り替えてそこで顔におしっこを受けた。うんこも処理してその臭さも覚えている。
映画館で泣き叫んで涼花と一緒に必死にあやして静かにさせた。ミルクをやろうとして零しそうになってこれまた大騒ぎになった。しかも何故か涼花が自分のおっぱいを飲ませようとして胸を出そうとしたりもした。彼はそれを見て慌てて止めたりもした。
高校生で親子連れかと思われ周囲の目がとにかく痛かった。夕暮れの赤い世界の中でそれを思い出し暗澹たる気分にさえなっていたのだった。
その中でこの涼花の言葉は彼にとっては。追い打ち以外の何者でもなかった。
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