暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
黒幕と正体と右目
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
は怪人を睨んだ。



「木野・・・アンタは」

ギルスは涼として、アナザーアギトに語りかける。

「命を救う者じゃなかったのか!?」

自分なりに言葉を紡ぐ。

「目覚めてくれ、木野!!」

しかし、アナザーアギトは何も聞かなかった。腹部への蹴り、さらに拳の乱舞。

ギルスは吹き飛ばされ、地面へと叩きつけられる。

「貴様・・・!」

真が腕のスパインカッターを展開し、アナザーアギトの腕を切断した。

「ギイイイイイッ!!」

アナザーアギトが苦痛の声を漏らす。ギルスがゆっくりと立ち上がる。

「行け、葦原!!」

立ち上ったギルスは戸惑いを隠せなかったが、構えをとる。

「その運命を!!」

ギルスが走り出し、空中で回転する。

「乗り越えろ!」

「ウォアアアアアアア!!!!」

ギルスヒールクロウがアナザーアギトへと突き刺さる。瞬間、爆発。

爆発を背に、涼は鎮魂の言葉を紡ぐ。

「木野・・・アンタの意志は!」

「俺たちが受け継ぐ!だから今は・・・・」

「安らかに眠ってくれ・・・・!」

アナザーアギトが爆発し、その後には何も残っていなかった。



「ちぃっ!なんで・・・」

キリトとユキの乱撃を受けるカイザが言う。

「何で・・・生きる意味を見いだせない君たちが生き残るんだ!!いつもそうだ!!」

「それは・・・自分で何かを信じたり、愛したことがないからだ!!」

ユキが叫ぶ。カイザはユキを見て驚いた。その横に、乾巧の幻影が重なって見えたのだ。

「そうやってえええええええっ!!」

カイザブレイガンが刀身が砕けるのと同時に、シャイニングカリバーが吹き飛ばされる。

しかしユキはファイズエッジを取出し、パワー・・・フォトンブラッドが放出する熱量をアルティメットへと設定する。

Exceed charge

紅い刀身が暗闇の中でまばゆい光を放ち、カイザブレイガンごとカイザを斬り倒した。

終わった・・・いや、終わってなどいなかった。

「よう、兄弟」

戦慄の。優しく冷たい口調。ユキとキリトの背筋が凍りついた。

「キリトさん、離れろぉっ!!」

キリトを左手で後ろへと押す。次の瞬間、ユキの左腕はなくなっていた。

遠目で戦っていた全員がユキの方を見た。

「ユキ君!?」

「君みたいな・・・兄弟持った覚えないんだけど?」

「・・・覚えてねぇのか?」

月明りで見えていなかった顔が見える。

どことなく、ユキに似ている顔。普通の服装で、右腕には血が付着している。

「お前のせいで俺たちは死にかけたのに?」

ユキには何を言っているかが分からなかった。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ