第201話 藍色の妖精と桜色の妖精と夕日色の妖精
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
マ「うん。あまり戦闘には呼び出さない動物達の方が多いから、ナツ達が知らない動物達がいっぱいいると思うよ〜♪」
マヤの言うとおり、ナツが初めてお目にかかる動物達は山ほどいる。
虎や羊、たぬきや豹、ペンギンやホッキョクグマ、ロバやゴリラ、猫やあらいぐまなど・・・
ナツが初めてお目にかかる動物達ばかりなのに、なぜこうも動物達がナツにも懐いているのか・・・?
それは恐らく、マヤが動物達にナツの事をたくさん話しているからであろう。
思う存分大好きな動物達とじゃれ合うと、マヤは抱いていた犬のジョンとうさぎのミナを地面に下ろし立ち上がった。
マ「キングとバーン、ドランとノズ、クロウとルリ、ラズとケイ、オスキーとマムは怪我人を運んで!後の皆はキューとジョンを先頭に、隊員さん達を安全な場所まで案内してあげて!」
飼い主のマヤの指示通り、ライオンのキングとワシのバーン、大熊のドランと猿のノズ、狼のクロウとシカのルリ、ホッキョクグマのラズと馬のケイ、ロバのオスキーとゴリラのマムは怪我人を抱えたり、背中に乗せたりし始めた。
隊16「えと・・マヤ、さん・・・これはいったい・・・・?」
きょとんとした表情をマヤに向けて隊員の1人がマヤに問うた。マヤはニコッと満面の笑みを浮かべると、
マ「動物達に手伝ってもらって、皆さんを安全な場所まで連れて行くからついて行ってね。あ、いくら私と契約してる優秀な動物達でも、怪我の手当てまでは出来ないから、そこんとこヨロシク〜♪」
怪我の手当てをする動物がいたらそれもそれで驚きだが、凶暴なライオンや大熊、狼やホッキョクグマが怪我をした人間を運ぶ事事態で既に驚きである事を、能天気少女のマヤは気づいていない。
隊17「あの悪魔はどうするんですか?」
ナ「心配すんな。アイツは俺達がボッコボコにしてやっから。な、マヤ?」
マ「うん!」
1人の隊員の問いに、ナツはマヤの右肩に腕を回しながら答え、ナツに同意を求められたマヤも大きく首を縦に振った。
ナ「ところでマヤ、魔力は大丈夫なのか?」
マ「それも大丈夫!動物達にお願いして、半分くらい自分の魔力で来てもらっているから。」
軽く流すように言うマヤだが、呼び出している動物達は数え切れないほどたくさんいる。その動物達1匹1匹の魔力の半分を自分が消費している事になるのだから、かなりの負担が掛かるはずだ。
マヤの頑丈さに驚くと同時に心底不安になるが、ナツはそれ以上何も言わなかった。
避難する準備が整った。最後に犬のジョンがマヤの足元に縋りついた。マヤは優しくジョンの頭を撫でると、
マ「落ち着いて、ゆっくり行動する事!何かあっても、私の所には来ない事!ドムス・フラウの前で、再会しようねっ。」
マヤが笑顔で言い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ