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乱世の確率事象改変
赤の少女が求めしモノは
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としても、たった一人を救う為に、抗い続けて捻じ曲げるだろう”

 誰にも分からない叫びで、世界への宣戦布告。

 あなたが生きてくれるならそれでいい。

 死の運命から逃れ得ぬあなたが生き残って幸せになれるなら。

 振り下ろされる刃が首に当たる直前、彼女の顔がよく見えた。

 過去の彼女が重なって、優しい視線が見えた気がした。

 許してくれたように見えたから


 自分は充足感に満たされて


 この世界を、壊れていない自分が変える事を諦めた。


 誰でもいいから、彼女を助けて欲しい。


 自分ではもう、助けられない。


 黒一色に染まる視界と思考。

 そうして――――




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