3部分:第三章
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も一緒に連れて来るから」
「えっ!?」
この言葉を聞いて唖然としない者はいない。暢雄でなくとも。
「今何て?」
「だから。弟三国志好きなのよ」
天然な調子の涼花の言葉は続く。
「だから。その弟も一緒にって考えてるけれど」
「弟さんも一緒って」
「駄目かな?」
涼花の表情も言葉も相変わらずだった。
「それじゃあ。三人でデートって」
「三人でデート」
こう言われて口をシャコ貝のようにさせてしまった暢雄だった。
「二人じゃなくて」
「デートって絶対に二人でするものなの?」
「いや、決してそうとは限らないけれど」
ここでは妙に正直になる暢雄だった。
「別にね」
「じゃあ三人でもいいのね」
「まあね」
流れから頷くしかなくなってしまっていた。
「それじゃあ三人で」
「チケットもう一枚あったらいいけれど」
「ああ、それは任せて」
このことにも正直に答えるのだった。やはり話の流れからそうなってしまっていた。
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