第03話 中年のヒゲ
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セキレイはヒクイドリの能力を発動した。
彼の全身はもう完全に鳥の姿と化していた。
「さぁ、勝負しようぜ。どっちが生き残るかをよぉ!!」
バキキッ!
セキレイは両手の骨を握るようにして鳴らした。
「全員撃てェッ!!」
ドンドン!ドドン!ドンドンドン!ドドドン!ドンドン!ドンドドン!ドンドンドン!!
ギギギンッギギンッギギギギッギギンッギギギギンッギンギンギンッ!
セキレイの身体には弾丸は全く歯が立たなかった。
彼が弾丸を喰らう度に羽毛が散っていった。
しかし、肝心のダメージは全くないように見られた。
「″超重堅鋼《ヘビメタ》″ッ!!」
セキレイの全身が超硬質の物体に覆われていた。
その肌が弾丸を全て弾いているのだろう。
しかし、彼のスピードは全く衰えていなかった。
「何だアイツ銃が効かねぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォン!!
セキレイは軍人たちのど真ん中に突っ込んで行った。
サバキはギリギリその場を離れていたので回避することが出来た。
「何避けてんだよお前‥‥‥‥‥‥」
セキレイはサバキに声をかけた。
「お前のせいでやられたんだぞ?コイツ等」
セキレイの足元には軍人たちが倒れていた。
怪我を負っているようだが命に別状はなさそうだ。
軍人たちの残りもそれを見て一目散に逃げて行った。
「まっ待て、逃げるなお前らッ!!」
「ならお前が避けんなよ。口だけのクズ野郎かお前は?」
セキレイは明らかに挑発をしていた。
しかし、今のサバキになら十分効くものだった。
「それで俺に勝ったつもりか?」
サバキの顔はまだ余裕だった。
「まだ俺の部隊には″レヴィアタン″がいるんだ!
そいつが来ればテメェらなんてグチャグチャに潰されちまうぜェ!!」
「″レヴィアタン″?」
セキレイが全く訊いたことのない名前だった。
少なくとも、ハトの様に巨大な人間か戦闘マシンということだけは分かるが。
しかし、サバキは知っているようだった。
「″レヴィアタン″は“戦場の青い悪魔”だ!!
お前らなんざ、そいつの一撃でズタズタになっちまうぜェッ!!」
やたら余裕そうなコイツを殺せばなんとかなりそうな気がする。
自分がするわけでもなさそうなコイツを差し出せばどうにかなりそうなものだが
セキレイはあえて動かなった。
「‥‥‥‥うーーー‥‥‥‥ん‥‥‥‥‥」
それはハトがまだここに倒れているからである。
ゆえに下手には動けない。彼女にこれ以上のダメージは危険だからである。
「さぁ、現れよ″レヴィアタン″!!そして、セキレイを殺してしまえ!!!」
サバキは天に
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