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東方喪戦苦【狂】
二十八話 白夜side
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「おいおい場所、わかってるのか?」
アゲハをあやす少女、幾斗は阿部の言ったことに疑問を抱いたのか質問した。


「この幻想郷にこのエイジスが開発した携帯電話の電波が遮られる所は一つしかない。まぁうちのエイジスの頭首、葉川裕海が偽装していたらしいが。」

阿部が「こっちだ」と言うように狂夜がいると言う方向を指差すと確かに遠目からでも分かるような異変が一つ起こっていた。


幾斗と白夜は人一倍に異変を全身の神経で感じ取っていた。

「…ものすごい魔力が…」
白夜の頬から冷や汗が垂れた

「お兄…なに…あれ…」
眼前に広がる光景はおかしなものだった。


バカでかい炎の柱、さらにそこからは黒い鎖が何本か覗いていた。


しかしおかしいのはこれではなかった。


炎も、

鎖も、

一瞬にして消えた。



白夜はそれを見た瞬間、神速とも言える速度で走り出した。




なぜか?





確実に狂夜の死を確信できてしまったから…
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