暁 〜小説投稿サイト〜
大輪〜奇跡を呼ぶ”幻想の一輪”〜
悲劇の始まり
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ヴィラがミウラを逃がそうとするが
「嫌だ??絶対助ける??」
「??ミ、ウ…ラ」
頑張って持ち上げようとするミウラ
その時

ドシン…と、二人の近くから巨人の足音が聞こえた
「??ぁ…??」
ミウラはそれを見て、上がってよ??早く??と急かす
「………………」
ヴィラは何かを決心したかのように
「ミウラ」
と、静かに言った
「ミウラ、聞いて」
「何??早くしないと巨人が…??」
するとミウラの首に、何か掛かった
それは、白い花をモチーフにしたネックレスだった
「ミウラ、分かる?今日はあなたが生まれた日なのよ」
「ッそんな事今言うべきじゃないでしょ??早く退けないと…ッ??」
「誕生日プレゼント。最悪の…最後の」
「????」
最後といつ言葉に言葉を詰まらせたミウラ
「お誕生日おめでとう。そして」
「か、あさ」



「さよなら」


ヴィラは優しくミウラを抱きしめ、そして

ミウラを放り投げた

「??」
ミウラはズザザザ??と転がり、ヴィラの方を見た
「母さ…」
「来るな??」
突然の母親の怒号に、ミウラは足を止めた
その間に


巨人はヴィラを掴み上げた
「??ぁ…母さん??」
ミウラは精一杯叫んだ

そしてヴィラは怯えなかった
真っ直ぐに巨人を見据えていた
そしてミウラの方を見て、ニコリと

「生きて」


ブシャァアア??と、血飛沫が飛び交った
「…………………ぇ」
ビチャッと血が側に飛び散った
ミウラは何が起きたのか分からなかった
「………………………母さん?」
グチャッ、グチャッと、巨人はヴィラを食べている
そして理解した時には透明の粒が目から溢れ出ていた


「母さァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ??????」




何で

何で”生きて”って言ったの?

母さん、母さんに生きてほしいんだよ

何で

「くそっ??くそっ??くそぉっ??」

ダンダンと地面を打ち付ける

その間に巨人が寄ってきた

「________________ぶっ殺す」

殺してやる

巨人を、”汚いもの”を、”汚物”を

「殺してやる…??僕が…俺が??」

俺が_____________??






殺してやる
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