【ゼロの使い魔】編
054 特に理由の無い暴力(戦力)がロマリアを襲う!
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は使わないでしょう。……貴女のお陰で、漸く私も過去を乗り越えることが出来ました。そのお礼も含めてです」
……卒業式の日、どことなく晴々とした顔のコルベール先生から渡されたのは“火のルビー”。
……これで“火のルビー”がロマリアに返還される事はなくなった。……という事はそれに連なって、ロマリアが──ロマリアの教皇、ヴィットーリオが表立って動ける理由が無くなった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE 平賀 才人
学院を卒業した俺は、アルビオンのサウスゴータで太守としてあっちへ飛んでこっちへ飛んでの、わりと高密度なスケジュールの生活をしていた。……然りとてそれで忙殺されていると云うと、そうでも無かったりする。時間自体は“腑罪証明”である程度は取れているからだ。
……やはりと云うべきか、御老体だったジェームズ陛下が崩御し、その後をウェールズが継いだ。……ジェームズ陛下は遺言として俺の身分を以下の様に遺して逝った。
――[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガを、我が不貞の末の息子として認める。然し、王位はウェールズに継承させるものとする]
……こうして俺はちょっとした王位継承権を持ち合わせてしまった。……まぁ云うまでもないが、王位なんか継承する気はさらさら無く、俺を持ち上げようとする物好きもそうそう居ないが…。
「……鬱陶しいなロマリア…」
「まぁまぁ、そうは言ってもどうしょうもないし。6000年前の戦争の事を未だに引きずってるにそんな事を言っても仕方ないよ」
「そうだね。あの生臭坊主共が愚痴を言うだけでどうにかなるなら、今頃サウスゴータの太守はモード様のままだろうね」
「………不毛」
ロマリアからの献金を募る書簡が山の様に届いていて、俺の心底鬱陶しそうな呟きに秘書をしてくれているユーノとマチルダさんに、アリスが各々に──アリスの言葉は少なすぎる気がしないでもないが返してくれる。……単純な俺はそれだけでも幾らか溜飲は下がるものだ。……その程度にはロマリアからの書簡でフラストレーションが溜まっていた。
「……潰そうか、ロマリア」
「どうやってだい?」
「それは──」
<ロマリア? ロマリアって確か、あのいけ好かねぇフォルサテの興した国だったか? だったら潰しちまえ! このデルフリンガー様が許可してやらぁ!>
マチルダさんにロマリア壊滅計画の草案を出そうとした時、いつの間にやら倉庫≠ゥら出ていたデルフリンガーに首を突っ込まれた。……デルフリンガーもロマリアを──と云うよりはブリミルの弟子を嫌っている事がありありと感じ取れる。
「デルフリンガー、静かに。でロマ
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