【ゼロの使い魔】編
053 ≪雪風≫死す
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た。
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時間と場所は多少飛び、オルレアン領。目の前には轟轟と焔がうねりを挙げている元・オルレアン邸。そこにタバサの姿で入って行く(逝く)。映像を録画出来るマジック・アイテムでその場面を録画してあるので、これで公的にシャルロット・エレーヌ・オルレアン≠ヘ母親と心中して死亡した事になる。
……ちなみにこれは蛇足だが、“アギトの証”にある全属性−50%≠ノよる効果と、“咸卦法”による耐熱≠ナ、火≠ヘ殆どと云っても良い程効いて無かったりするし、この様な火事場でも暖かい£度で済んでいたりする。
閑話休題。
(……それにしても大分ホクホクとした顔で辞めてったな)
……そしてこれも蛇足だが、オルレアン邸のペルスラン──執事以外の使用人は、前以て解雇してある。ちなみに退職金は邸を焼き払うので不要となった財宝を俺が即金で買い取り、その金を元にした。……オルレアン邸は、ガリアからしたら名家。それだからか、1人1人の分け前はとんでもない額となった様だ。
またもや閑話休題。
思った通り、解呪≠フ虚無魔法でオルレアン公爵夫人は難なく治療出来た。……当然の事ながら館に居た使用人も、虚無魔法──“テレポート”による退避≠煌に出来ている。……つまり、人的被害はゼロと云っても差し支えがない。
(……治療する前に色々と暴言を吐かれたのはアレだったが…。……後は俺が──タバサ≠ェ焼身自殺をした映像をジョゼフに回せば終わりか。……いや──)
もう1つやらなけれならない事が有った。
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「……本当にありがとうございました」
「………貴方には一生を懸けても返せない恩が出来た。……約束通り、私は貴方の部下となる」
「奥様を──ひいてはシャルロット様を現・王から救っていただき本当にありがとうございました! このペルスラン、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ殿──貴方様から受けた恩は一生忘れませぬ!」
一旦タバサ達を退避させた仮住まい。そこで俺はオルレアン公爵夫人、タバサ、オルレアン邸に居た執事のペルスランから三者三様に礼を言われた。
「……いや、そこまで大層に感謝しなくても…。とりあえずタバサ──シャルロット嬢を含めて、話したい事が有ったんですけど」
俺は3人に、シャルロットがすでに公的≠ノ死んでいて、シャルロット≠フ名前を使うのが拙い事、3人には“フェイス・チェンジ”のマジック・アイテムで姿を偽ってもらう事、今回の事≠ヘジョゼフには話を通してある事を3人にも理解出来る様に説明した。
「………だったら、貴方に名前を付けて欲しい」
一気に説明し終えて、静寂が場を支配しよ
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