【ゼロの使い魔】編
051 救出
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なり傅てきて──
「………貴方に頼みたい事がある」
「……ワケありっぽいな。……話を聞こう。タバサ──いや、シャルロット・エレーヌ・オルレアン嬢」
「………どうしてその名前を…!?」
タバサ──シャルロットは目を目一杯見開いて驚きの表情を浮かべ、その小さくて華奢な体格には似合わない杖を構える。
「まぁ、自分を監視≠オている人間の身元くらいは調べるさ」
(……どうやら俺は、面倒事に巻き込まれる体質になったらしいな…。……だが悪くない)
「………判った。話す」
「……?」
またもや話に付いて来れなくなって、首を傾げているルイズに和まされな
がらそう思った。……だがいい加減その体質に慣れたのか、それ≠ノ悪い気がしていないのが始末に負えなかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「つまりシャルロットは──慣れているタバサの方で呼ぼうか。……タバサの母親は、伯父であるはずのガリア王に某かの薬で心を壊されたと」
「………合ってる。原因不明と云われていたヴァリエール家次女の病を治した、スキル≠ニやらの力を持つ貴方なら治せるかもしれない。……私に出来る事なら何でもする。だから母様を治して欲しい…。……母様は私を庇ってあんな事≠ノ…っ! だからお願いしますっ…!」
<そいつぁ、多分エルフの薬だぜ、相棒>
「……いきなり声を上げるなよ、デルフリンガー」
タバサの話した内容を自分なりに纏めていると、“スキルニル”なシェフィールドの首を刎ねて以来、ずっと背中に背負ったままだったデルフリンガーがいきなり話し掛けて来た。……その口振りはタバサの母親の心を壊した薬に心当たりがある模様。
「……で、エルフの薬って?」
<おう、連中“心神喪失薬”ってな悪趣味なモンを作れるらしいんだ。……サーシャが言ってたな>
「サーシャ──初代<Kンダールヴか。……初代<Tマってエルフだったのか? 初耳だったんだが」
<おぅ、言ってなかったか? ちなみにサーシャが俺を造ったんだぜ>
もちろんの事ながら、それも初耳だった。……まぁ現状では大して追究すべき内容でもないので、だからどうした≠ニ一言で言ってしまえばそれまでだが…。
「あの…? サイト? 出来れば私たちを置いてきぼりにしないで欲しいんだけど」
「……ああ、そうだな。……デルフリンガー曰く初代<Kンタールヴ──ブリミルの使い魔は、サーシャと云う名前のエルフだったと云うだけだ」
ルイズの言葉で、埋没しかけていた意識がはっ、と急浮上してジト目のルイズとタバサを誤魔化す為に、慌てつつも何とか取り繕う。……訳知りであろうユーノは、これまた訳知り顔で何度も頷いているだけでフォローの
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