暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
049 スレイプニィルの武踏会 その1
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スの床に臥せそうになるルイズを俺が優しく抱き止めると、シェフィールドは含みを持たせる様なニュアンスを混ぜて言う。……俺はそんなシェフィールドの真意を探ろうと、シェフィールドの神経を逆撫でにしない様──言葉を選びながら慎重に訊ねる。

「……このホールの至るところに火石を核とした爆弾の様な代物が仕掛けてあるわ。……出来る事なら、私は大量℃E人犯にはなりたくないの。それに、こんな些細な事であの方≠ノも手を煩わせたくはないし…。……さぁ会話もこれでおしまい。二人共目を瞑りなさい。声も出さない事ね。……このホールを阿鼻叫喚の惨状にしたかったら話はまた違ってくるけど」

「「………」」

ユーノとアイコンタクトを取り、互いに頷いて俺は──恐らくユーノも目を閉じる。……“答えを出すもの(アンサートーカー)”で軽く調べてみたが、本当にこのパーティーホールを爆破出来る程度の爆弾が仕掛けて在ったからである。

……もちろん、のうのうとシェフィールド(テロリスト)の言葉になんてタダで従ってやる訳でもない。……シェフィールドには判らない様、出来るだけ早く無色透明の霧≠ホールへと撒き、ホールを──ワケも判らず未だに眠りこけている舞踏会の参列者達を守る。

(……この気配、タバサ?)

ホールに霧≠撒いていると、割と知っている気配が現れた。……タバサはシェフィールドが居た¥齒鰍ノ近付くと、そこで留まる。……小声でよくは判らないがタバサはシェフィールドから指示を仰いでいる様に感じた。

(……『──から、貴女は栗毛の方を抑えなさい。……生死は問わないわ』…?)

今出来る方法で情報を集めようと、仙術で聴力を強化。前半はあまり聞こえなかったが、後半ははっきりと聞き取る事が出来た。……聞き逃せないワードも聞こえた栗毛=c。恐らくはユーノの事だろう。

(ん…?)

違和感。その違和感の正体を考えてみる。

(タバサの気配しかない…?)

漸く違和感の正体に気付く。タバサは間違いなくそこに存在しているシェフィールドから指示を仰いでいる。……だがそこには、タバサの気配しか無かった。つまり、シェフィールドの気配はそこには存在していない>氛汨ヲちシェフィールドはそこに存在していないことになる。

(……落ち着け落ち着け。少なくともあのシェフィールドに影≠ヘ在った──気がするし、ルイズとユーノも、反応からしてシェフィールドの事を認識していた)

……それは、物理的な干渉が難しそうな幽霊とかホラー・オカルトの類いでは無いという事である。……尤もファンタジーをファンタジー¢ォらんとする最有力概念の、魔法≠竍メイジ≠ネるモノが往来に存在しているハルケギニアでホラーやオカルトなど、そんな事を気にしても
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