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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
049 スレイプニィルの武踏会 その1
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これ≠ヘ!?」

「ルイズ、よく聞いて。……これは多分、この魔法学院にある“眠りの鐘”を使っての襲撃で、狙いは恐らくサイトか──」

「私ってことね?」

――「ええ、概ねその通りよ」

ほぼ同時のタイミングで次々と昏倒していくホールの人々を見て、尋常ではない状態にパニクっているルイズに、ユーノが現状をルイズにも判りやすく説明しようとしていると、いきなり聞き覚えの無い声に声を掛けられた。……その声の方向を見遣れば、今度は逆に見覚えのある<香[ブを羽織り、フードを深く被っている人形(ヒトガタ)が在った。

「……やはり効かなかったようね。……相変わらず忌々しいっ…」

ぎりり、と歯軋りが、深く被られているフードの向こうから聞こえた。……その人形(ヒトガタ)はフードを深く被っているので眼や表情こそ見えないが、その態度や声音からは俺への敵愾心はありありと感じ取れる。

(……こいつ、どこかで…)

身に覚えの無い敵愾心を不審に思いながらも記憶を探る。

(……あ、思い…だした!)

「……お前、ラグドリアン湖の水の精霊から“アンドバリの指輪”を盗んだメンバーの1人だな。……名前は確かシェフィールドだったか?」

「へぇ、そこまで判るんだ。……正解よ。私の名前はシェフィールド。確かに“アンドバリの指輪”も私が盗んだわ。……あれ≠ヌこにやったの? クロムウェルとか云うオモチャに持たせたっきり、私の♂コに未だに帰ってきてないんだけど」

「……まるで自分の物の様に言うんですね」

人形(ヒトガタ)──シェフィールドは鼻を鳴らしながら俺の問いに肯定の意を示し、シェフィールドの言葉に違和感を抱いのであろう…。……ユーノがツッコむ。

……更に、ダメ押しとばかりにもう1つ確信した事もある。

(“アンドバリの指輪”を盗んだのこいつ。更にはクロムウェルとの関連も自吐している。……なら、こいつは十中八九レコン・キスタのメンバーか。……それなら話は早い──)

「何よ、あなた! こんな事してタダで済むと思ってるの!? 大体──っ?」

「“ラリホー”…。……悪いなルイズ、こいつには幾つか聞きたい事が有るんだ。その間少しだけ眠っててくれ」

ルイズの言う事も御尤もの事だが、現状では些かややこしくなりそうだったので、出の早い──長ったらしいルーンを必要としない【ドラクエ】式の魔法で、未だに現状を掴み切れてないであろうルイズを手早く眠らせる。

「……小煩い主を眠らせたか。今のこの場合では′ォ明な判断だったと言っておくわ…。……ちなみに更に賢明になりたいなら、その場から動かない方が良いわよ?」

「……理由を聞いても?」

俺に眠らされ、糸が切れた操り人形様にテラ
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