暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第11話?終わりとそれから
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力値も上げないとかなあ。
?開く際に結構大きな音がしたのだが、広間の中央の人たちはその場から動くことはなかった。かなり入り口から距離があるから聞こえていないのだろうか。まあ、こちらも向こうで何を話されているのか全く聞こえないのだが。
?四人ともボス部屋を出て扉を閉めるとき、もう一度広間の方を見る。
?まだいざこざは続いているらしく、よく聞き取れない人の声がこちらにまで微かに聞こえる。よほどの大声で叫んでいるのだろう。普通に第一層を攻略したことを喜べばいいのに。何をこんなめでたいときにケンカなどしているんだろうか。
?そんなことを考えながら、扉が閉まるまでずっとその光景を見続けていた。


◇◆◇


?街へ戻るのはさほど難しいことではなかった。帰る途中に出てきたモンスターも一人で倒せるぐらいのものが三体ほどだけで、あとは特に何も起こらなかった。その間ほとんど僕たちは話さず、黙々と歩き続けた。よほど疲れているのか、それとも――。
?街に着いてもほとんど会話をしなかった。そのわずかな会話の間でしたことは、もう疲れたから休もうなどの宿に行って各々休むということだった。僕とカイとコウは同じ宿で別々の部屋に、カグヤは全く別の宿に泊まるということになった。
?圏内なのでやましいことなどできないから(するつもりなど一切ない)カグヤも僕らと同じ宿でよかったのだが、どうやら前々から一週間ほど宿をまとめて借りているらしかった。
?そして今、僕は自分が借りた部屋に一人でいる。左右それぞれのとなりの部屋にカイとコウが休んでいるはずだ。

「…………う〜ん」

?ごろんと寝ているベッドの上で体を大の字に広げる。部屋に入ったらすぐに寝ようと思っていたのだが、疲れすぎているせいか全く寝付けない。
?それとも、もしかすると全く新しい部屋だから少し緊張しているのかもしれない。現実世界ではいつも寝るときは、自分の部屋の自分のベッドを使っていたから心からくつろぐことができたのだろうが、今は新しく借りた部屋だから自分で気づかないうちに気を張っているのかも……(今更感が否めなくもない)。
?気分を紛らわすべく、黒コボルドを倒したときに手に入ったアイテムを見ることにした。ストレージを開き、『NEW!!』と左端に表示されているアイテムの詳細を見る。
?やはりどれも黒コボルド限定のものらしく、アイテム説明の文には必ず黒コボルドのフルネームがあった。黒コボルドは思っていた通り中ボスようなポジションだったようで、ドロップ品も今までのモンスタードロップよりも性能が高めだ。中ボスでこれなのだからボスのドロップ品はどのようなものなのだろうか??あの時広間の中央に混ざって聞いてくればよかったな、と一瞬頭によぎるがあの雰囲気の中には入りたくないな、と思い直す。

「…………こ
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