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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第11話?終わりとそれから
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が見えるものの、本当に嬉しそうだ。

「……お疲れさん」

?コウの方も今回は本当に嬉しく思っているらしく、口元が微かに笑っている。そんな二人を見て、カイは満足そうに数回うなずいた後、心底疲れたような顔をして言った。

「とりあえず、トールバーナに戻らね??俺もうクタクタだよ」
「そうね、一回戻りましょうか。二層に行くのはまた次にしましょ」

?二人の言葉に僕とコウは頷き、戻ることにした。そして戻ろうとした瞬間――


「――――なんでだよ!!」


?という苦しそうな、もっと言えば絶叫しているかのような鋭い声が広間の中央から響き渡った。
?何事かと音のした方を体事向けると、広間の中央でシミター使いの男が黒髪の少年と向かい合うように少し距離の空いた場所にいた――まるで、黒髪の少年と対立するかのように。どうやら何かトラブルがあったらしい。
?僕たち四人以外の人はその二人の周りに取り囲むようにして立っていて、その場から遠い距離にいる僕たちは何が起こっているのか詳しく把握できない。

「……何があってるんだ?」

?僕が思わず漏らしたその言葉にカイがどうでもいいとでも言うように両手を頭の後ろにやりながら返答する。

「しらね。あんなのどうでもいいじゃん。どうせドロップアイテムのいざこざだって。それよりも早く帰ろうぜ、俺もう早く寝たい」
「……わかったよ、じゃあ帰るか」

?カイの素晴らしく自分勝手な言葉にため息をつきたくなるような気持ちになりながら、僕はゆっくりと入り口に向かって歩き始めた。カイもそれに続く。だが、コウとカグヤはずっとその場に立ち止まったまま広間の中央を凝視していた。

「コウ、カグヤ、帰るよ〜?」

?僕がそう呼び掛けると、二人は急に目が覚めた化のようにハッとして、少し早足になりながら僕とカイの方へ来た。近くに来たことでわかった二人の顔には、今まで見たことがないほど苦痛めいた顔をしていた。
?その顔に思わず怪訝な顔になりながら、僕は二人に尋ねる。

「……どうしたの??何か気になることがあった?」

?まあ、『気になること』と言っても今もなおあっている広間の件だろうが。
?僕の問いに二人は各々の否定のアクションをとる。

「……なら、いいけどさ。さっ、行こう??カイなんてもうあんなとこまでいるよ」

?アイツ、また勝手に動きやがって……。本当に自分勝手なやつだな。
?絶対に二人の中で何かがあるはずなのだが、深追いはしない。言いたくないことは言わせなくていいのだ。僕の言葉に二人は頷き、後ろを黙ってついてきた。
?そして、四人がかりで入り口の扉を開ける。最初は全く動かなかったが、もう筋力パラメーター全開!?というぐらい頑張ったらようやくゆっくりと開き始めた。……筋
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