【ゼロの使い魔】編
048 予定に溺れる夏休み その4
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ね。……ああ、ラ・ヴァリエールには昔に──私≠ェボク≠ノなる前にルイズの誕生パーティーで訪れた事が有るんだ」
「……でもユーノ──いや、そこまで考えてるなら俺から言える事は無いのか? ……いや、1つ有ったな。ユーノ、言うまでも無いとは思うが後悔だけはあまり≠オない方が良いぞ」
ユーノは触れられたく無かった話題なのか、誤魔化す様に一気に巻くし立てる。……才人はそんなユーノに某かは言いたかった様だが、才人はその言葉が喉から出かかったところで呑み込んだ。……家族間の問題には突っ込むまい=Aユーノにも考えがあっての事なのだろう≠ニ、最終的にはユーノの言葉を信じたのだった。
「……家を出るなら、何かと要り用にもなるだろ。これ≠持ってくと良い」
「……このネックレスは?」
「“フェイス・チェンジ”が掛けてある。……まぁ、そこまで値も張ってない物だし、軽い贈り物だと思ってくれ。……まぁ今からルイズに会いに行くんだから着けるのはまた今度な」
才人はいつぞや──ティファニアの時と同様に懐から出したネックレスをユーノに渡した。
「ありがとう。……一生大切にする」
「そんな大袈裟な…」
……ユーノはそのネックレスを宝物と云わんばかりに両手で包み込み、礼を言ってからそのネックレスをポケットへと入れた。……云うまでも無いが、馬車の中には桃色空間がいつの間にか展開されていた。
SIDE OTHER
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
サイトから書簡が届いた。ド・キリクリに寄った時の、ちょっとしたアクシデントでユーノを連れ立って来る事になったらしい。……お母様の説得が大変そうだ。サイトからも[是非ルイズからもカリーヌ様に口添えしてくれ]という一文も有った。
「サイトへ。始祖の御導きがありますように──」
「……死んで…無いん…だが…。勝手に…殺さ…ない…で…くれ…」
サイトはお母様に婚約者の実家にガールフレンドを連れてくるとは良い度胸ですね=Aと鍛練場に連れていかれた。……でサイトは死に体で生還してきた。
……お母様の本気のオシオキ≠ナその程度で戻って来たという事はサイトも大分人間を止めてるらしい。……お母様? お母様は何かしらにカテゴライズしなければならないとするなら、文字通り天災≠ェ一番近いか。……ツェルプストー曰く、フォン・ツェルプストー≠ノも、お母様の自然破壊の──鍛練の被害が及んでいるらしい。
閑話休題。
「全く、サイト君もしっかりしなさい」
「はい。……“ヒール”」
サイトは傷付いた部分を右手でなぞりながら、触媒を使わない簡単な治
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