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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
047 予定に溺れる夏休み その3
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んだぜ!」

バーク──アラン・ド・バーク。茶髪の子爵家三男が意気込みながら頷き、ウィルサーテ──ブレオ・ラ・ウィルサーテ。金髪の男爵家次男が豪放磊落に笑いながら言う。

「……よしっ、では予定通り散開へのカウントを取る! ……10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…今だっ、散開!」

俺の号令通りバークは右方へとウィルサーテは作方へと散開していく。俺はその場で馬を立ち止まらせる。……それと、俺が乗っている馬は“魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)”で創った魔獣≠ネので多少の急ブレーキ程度なら問題は無い。

運動エネルギーを制しきれなかった魔獣はと云うと──

――ズシャァァッ

予め仕掛けておいた落とし穴≠ノ、大きな音を発てて落っこちた。……発想はユーノとやっていたソフトは多人数で巨大なモンスターを狩るゲームに──【モンスターハンター】に出てきた“落とし穴”というトラップアイテムで、土の魔法で再現してみた。

「“ホール・フォール”成功…っと。今の内だ!! 焼き払え!」

「「了解! “ファイア・ボール”!」」

数十秒後、“ファイア・ボール”の集中放火。そこに在ったのはこんがりと上手に焼けた、熊の様な魔獣の消し炭だった。

SIDE END
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