【ゼロの使い魔】編
047 予定に溺れる夏休み その3
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いく。
「……んっん! らしくないな、いきなり弱音なんて…。……今領主が居ない領土は大体こんな感じかな。……僕としてはサウスゴータの太守を、僕を信頼していない父上の親派の者達より、欲──出世欲も無さそうで、信頼の置けるサイトに委せたいと考えている」
「出世欲が無いって…。言いたい事はまぁ有るが、否定はしないさ。……それにしてもサウスゴータ≠ゥ…。たしか港と首都中間にある交易都市みたいなものだったか? その内兄弟≠ノなるなら、名目上≠ニしてはおかしくはならないが…」
「ああ、その認識で間違ってない。……まぁそれも、僕が王位を継承したら≠フ話だけどね」
ほぼウェールズが王位を継ぐ事が決定しているが、ウェールズはそれがまだ未定な話である事を思い出したのか、ウェールズは所在無さげに頬を掻きながら言う。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アルビオンのとある風光明媚≠竍花鳥風月=B……さらには長閑≠ノ壮大≠ニな形容詞が付きそうな草原。その草原に、その形容詞とは似合わないワーワー≠竍ギャーギャー≠ネどのけたたましい──叫び声とも取れる声が響き渡っていた。
「ヒラガ隊長! 標的、隊長の方に向かいました!」
「了解した! 標的を左右後方より包囲しながら目標へと誘導する! バーク殿は左辺、ウィルサーテ殿は右辺より頼む!」
「「了解!」」
俺はウェールズから人の動かし方を覚えるように≠ニ、一騎馬小隊の小隊長を委されていて、今日も今日とて巨大な体躯の熊──によく似た獣を馬を走らせ追いかける。……メンバーはウェールズの取り計らいか、俺と年齢が近く割かし素直≠ネメンバーだった。
ちなみに騎馬隊≠ヘ、(アルビオンに住んでいるのに)高所恐怖症などで空中戦闘に資質がな無かった人間達が入隊する隊だ。……平時では、専ら今回みたいに魔獣や幻獣退治主なお勤めだ。……メンバーはアルビオン貴族の次男三男で──家督を継げなかった人達で顔合わせの時にちょっとした<Cザコザは有ったが、今は命令を聞いてくれるくらいには慕ってくれる様になった。
……今回アルビオンに滞在する時期は短いだろうに=c? 今回はお試し期間──現代日本で云う一日DD体験≠ンたいな感じなので、その辺の事をあまり気にしてはいけない──円やシュウ曰く、禁則事項≠ニいうもの。
閑話休題。
「ヒラガ隊長、配置に着きました!」
「了解! よくやった! このまま目標へと標的を誘導する! 多少強引だがやれるよな!?」
「やってみせます!」
「ハハハハハハハハハッ! 誰にモノを言ってるんだいヒラガ隊長よぉ、そこはやれ≠ニ言い切るのが隊長っても
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