【ゼロの使い魔】編
046 予定に溺れる夏休み その2
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ん」
「……それに、これはある意味将来≠ヨの投資だからなぁ…」
「……でも…」
サイトの言う将来>氛氓サれはサイトと私しか知らない話。……サイト曰く予定は将来≠ヘ大分変わってしまったらしいが…。私もあの頃はサイトがよもやアルビオンの貴族に──それも公爵になるとは思わなかった。
「じゃあさ──」
サイトは一拍置いて更に続ける。
「俺と友達になってくれ。……俺さ、彼女とかは居るけど異性同性問わず、友達ってのがあまり居ないだよね。……だからさ、俺と友達になってくれる嬉しいかな」
(サイトに友達ねぇ…)
そう言って、サイトはテファへと手を差し出す。確かに学院でも、サイトと仲良くしている女子はあまり居ない。
……それは一重にさっきサイトが云った彼女≠ェ原因で、彼女たちがサイトに他の女子──一部の女子を除く女子を、あの手この手でサイトへと近寄らせないようにしている。……ちなみにサイトに同性の友達が居ないのはただ単に嫉妬されているから、だけだったりする。
「マチルダ姉さん…」
「……こればっかりはテファが決めな。……でもまぁ、サイトはどうしようも無い女たらしだけど決して悪いヤツじゃないよ。……それは私が保証するよ」
「おい、俺は別に女の子をたらしこんでなんか──」
そんなサイトからのツッコミはスルーして、サイトのいきなりの提案に不安そうな顔をして私の顔を見るテファに言う。……確かにサイトは悪いヤツじゃないから嘘は吐いていない。
「……でも友達ってどうやったらなれるの?」
「……そんなの簡単だ。サイト≠チて、名前で呼んでくれ。……まぁこれは受け売りだけどな。後、ついでに敬語も無くていい」
「サイト=c。うん、サイト! ……じゃあ、私の事はマチルダ姉さんや村の皆みたいにテファって呼んで」
テファは噛み締める様に、新しく──初めて友達になった少年の名前を、サイト名前を呼ぶ。サイトまいつの間にやら下げていた手をもう一度テファへと差し出す。
「友誼を結ぶ前にもう一度──いや俺からは自己紹介してなかったか。じゃあ、改めて自己紹介しとこうか。俺の名前はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。テファのお姉さん──マチルダさんの…この場合は上司か。マチルダさんの上司をしている」
(よりもよって上司かい…。まぁ、確かに意味合いは近いけどね)
「宜しくね、サイト。……私の名前はティファニア。家名は無いけどハーフエルフです」
そうサイトの手を取ったテファの笑顔は、その金髪に負けず劣らずと輝いていた。
「……あれ? 上司って事は、サイトとマチルダ姉さんは付き合って無いの」
「「は?」」
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