【ゼロの使い魔】編
045 予定に溺れる夏休み その1
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直感した。俺は直ぐに槍を近くに捨て置き、“デルフリンガー”を両手で構え、その──俺を縦に叩き割らんとする斬撃をデルフリンガーで防ぐ。すると、俺と影≠中心に半径約5メートルほどのクレーターが出来た。……ズズゥゥン≠ニ云う地響きがその斬撃の凄惨を如実に代弁してくれた。
(……ははは、笑えねぇ。笑えねぇよ…)
半径約5メートル──更に加えて深さ約50センチのこのクレーターを見て先ほどの攻撃の威力を推し量ると、何やらゾッとしない気分になる。……影人間に出来ると云うことは、俺にも出来ると云うことになるからだ。
……でも俺はこの訓練≠止めない──否、止められない=B……戦う/闘うことの愉しさや楽しさ、強くなることへの嬉しさにもう既に魅入られてしまったらしい。……なので止めない≠フではなく、止められない=B
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
夏期休暇に──夏休みに入った。やはりというべきか、このトリステイン魔法学院の人物のほとんどは帰省している。……然もありなん。誰が好んで無人の学院に居残ろうか。俺も俺とて、用事──マチルダさんとの約束があるのでアルビオンに向かう事になっている。
……アンリエッタ姫が王位をまだ継承していないのでアンリエッタ姫からの依頼なんかも無く、ルイズ共々フリーになっている。……フリーになってなかった場合があったとしても、【バレッタ薬剤店】で情報収集するだけだっただろう。
(……あれ? なんか今電波拾った)
ちなみに、ヴァリエールやキリクリ≠ノ顔を出すのはアルビオンに行ってからになっている。……アルビオンにルイズを連れて行かないのはハーフエルフに会うからで、ユーノはともかくとしてマチルダさん2人だけでの旅行となった。……言うまでもなく、ユーノはルイズを連れて行かないから連れて行かない。
さて、俺のこの夏の予定は大体以下の様な感じ。
・アルビオンへティファニアに会うために行く。
・ウェールズの護衛──兼補佐として、これから公爵としての動き方を、一ヶ月ほどの期間だがそれを学ぶ。
・ヴァリエール、キリクリへと、リアル貴方の娘さんを下さい≠本当にやりに行く。……貴方の娘さんと交際しております>氛氓ナも可。
・残りの期間は【バレッタ薬剤店】でバレッタさんの手伝いをする。
・チュレンヌ? リッシュモン? ……惜しい人物を亡くした。
……大体こんな感じだろうか。
話は変わるが、リッシュモンにテコ入れ≠オてから、トリステインの財政が多少<}シになったらしく、それに比例するかの様にマザリーニ枢機卿の肌が潤っている様な気がしたのは蛇足か。
閑話休題。
「準備は良いかい?」
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